2014/03/28

Six Years #MartePartay

開幕目前にして今オフベストのトランザクションが発表された。

Starling Marteと6年/$31Mでの契約延長が決定。
オフに二度エクステンショントークをしていた、と先週末に報じられていたばかりだった。

6年契約は今シーズンから始まり、2016年からの年俸調停と元々フリーエージェントになる予定だった2019年までをカバーする形になる。2020年と2021年はクラブオプションで市場変動に対応するエスカレーター条項付き。バイアウトは$2M。

オプションを含めるとFAをカバーできる期間は3年なのだが、個人的にはそれより調停期間をわずか$15.5Mに抑えられたことにこの契約の素晴らしさを感じる。

Sign Bonus
2014
Age:25
2015
Age:26
2016
Age:27
2017
Age:28
2018
Age:29
2019
Age:30
2020*option
Age:31
2021*option
Age:32
$2M
$500K
$1M
$3M
$5M
$7.5M
$10M
$12.5M
$13.5M

2013年は初のフルシーズンで4.6WARをマーク。レフトとしては両リーグトップの20DRS、ナショナルリーグ3位の41SBと特に守備走塁で真価を発揮した。プレートディシプリンの無さから打撃面でのリスクは伴うが、まだアプローチを改善する余地は充分にあるだろう。優れたバットスピードとヒッティングセンスを持つだけに、打つだけなら.290AVG、20+HRを記録しても驚きは無い。


傘下に外野手のプロスペクトが豊富なだけにMarteの契約延長は必要だったのか?という問いには以下の点から必要だったと答えたい。

・Marteほどの選手の年俸を契約延長という形で抑えることができた。

・PNCパークは左中間が広く、高い守備力が求められ、組織中最高級のスピードと守備力を持つMarteの存在は大きい。

・選手として同格には語るべきではないが、もし2018年か2019年にAndrew McCutchenがチームを去るという事態が起きた時にもMarteが契約下にいる。

・この契約によってMarteのトレードバリューは向上するし、プロスペクトやMcCutchenの状況によっては柔軟に動くことができる。

・仮にMarteがJose Tabataのように4th OFのような存在になっても金銭的なダメージは抑えられるし、優秀なプロスペクトが控えている。

・長期契約にリスクはあるが、プロスペクトの活躍も保証されていない。



McCutchenとMarteの契約が保証されている期間(~2017)までにメジャー昇格が予想される外野手は5人。うち2人にトレードの可能性があり、1人はポジションを変えると見られている。

Gregory Polanco(BA #1, ETA 2014)の昇格によりメジャー最高の外野陣が形成されるのはもうすぐだ。長期契約候補。

昨年ドラフト1巡目Austin Meadows(BA #4, ETA 2017)のメジャー昇格予想は2017年。順調なら2016年にもデビューできるかもしれないが、事が上手く運ぶかは分からないし、焦る必要もない。

コロンビア出身のHarold Ramirez(BA #9, ETA 2017)はギャップパワーとスピードを併せもったアスリート。Meadowsと比べるとハイリスクな存在でトレード要員に使われる可能性もある。

昨年強打者としての片鱗を見せたJosh Bell(BA #7, 2016)は将来的にファーストにコンバートされると見られている。

Barrett Barnes(BA #13, ETA 2016)は良いタレントの持ち主だが、さすがに厚い外野陣に入り込む余地がなくトレードされるだろう。

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