2013/11/28

Pirates Add Pitcher from Czech

20歳のチェコ人ピッチャー、Marek Minarikとマイナー契約。

6' 7"の長身から88-91MPHのファストボールを投げる。動きには欠けるが93MPHに達することもあり、伸びる余地はありそう。変化球は75MPHのカーブとスプリットのように落ちる85MPHのチェンジアップ。

2011年から2012年まではPhillies傘下のルーキーリーグに所属し、リリーフとして15試合20.0IP、3BB、15SO、3.15ERAという成績。2013年のスプリングトレーニング中にPhilliesをリリースされ、シーズンはチェコリーグで過ごした、
昨年秋のWBC予選ではチェコ代表として投げている。

現在組織内に所属するヨーロッパ出身のプロスペクトはDovydas Neverauskas(リトアニア)、Daniel Arribas(オランダ)に続いて3人目。


   

11/25-11/27 Offseason Update

Burnett Update
GMのNeal Huntington曰く、PiratesはA.J. Burnettに対して市場価値での金額を提示しないとのこと。

決してBurnett再契約に消極的なことはなく、PiratesはBurnett残留に向けて意欲を持ち続けている。出せる金額はあるはずだが、別の補強に動いていることもあって慎重な姿勢を見せているというところか。
$10Mと設定したとも言われるが主要メディアは報じておらず、具体的な話が出てくるまで様子見。

"If he or others want a market-value deal, 
they'll sign elsewhere." - Neal Huntington

Thanksgiving Furkey?
Rafael Furcalのエージェントによると、PiratesはFurcalに興味を持っているチームのひとつらしい。
36歳のFurcalは今年の3月にTommy John手術を受けシーズン全休。
Jordy Mercerを押しのけてレギュラー、というなら論外だが、バックアップ要員としてNRIで契約という話なら悪くない。
先週Lance Berkmanとコンタクトをとった話よりはFurcalの件ほうがまだ理解できる動きだろう。

Pirates RF Solution
FangraphsのEno SarrisがJaff Deckerを加えたPiratesのライトについて記事を書いている。

there’s a stable of solutions in right field, and some 
short-term opportunity for those guys to step forward.- Eno Sarris


Will Pirates Lose Thornton?
Baseball AmericaのBen Badlerはルール5ドラフトの全体1位指名候補にZack Thornton挙げた
ナンバーワンピックかはともかく、Thorntonの指名はプロテクトを外れた段階から予想されている。
90MPHのシンカーでゴロを打たせ、スライダーで三振を取ることもできる。チェンジアップは左打者にも有効。

Hafner Join "Century Club"
Baseball Americaがマイナーで100SOを奪ったリリーバーを記事にしている。
その中でPirates傘下のRyan Hafnerが言及された。
球速は91-93MPHと先発時代から変わっていないが、三振を取るために加えたスライダーが威力を発揮した。

Giants Sign the Man Throws Gas
マイナーリーグFAのErik CordierがGiantsとメジャー契約でサイン。
2013年はPirates傘下のAAAで53.0IP投げて28BB、65SO、4.58ERA。制球難ながらも100MPHに達するファストボールを頻繁に投げて注目を集めていた。

2013/11/27

Bucs Sign Eppley, Ashley To Minor League Deal

Cody EppleyNevin Ashleyとマイナー契約。
二人とも招待選手としてスプリングトレーニングに参加する。


Cody Eppley, RHP
ペンシルバニア出身の28歳のサイドアーマー。
88MPHのシンカーとスライダーが武器で、59試合投げたYankees時代の2012年には60.3%のGB%を記録したことがある。
2013年はYankeesで2試合の登板に終わった。その後はYankeesとTwinsのAAAと独立リーグのLancesterで投げて47G、27.1IP、32BB、43SO、6.08ERA、1.859WHIPという成績。




Nevin Ashley, C
2006年にDevil Raysからドラフト6巡目で指名。
今シーズンはReds傘下のTriple-A Louisvilleで過ごし、スラッシュラインは.235/.328/.374。
過去には2009年と2010年にBaseball Americaから”Best Defensive Catcher”に選ばれている。40%を越えたこともある盗塁阻止率はキャリア平均で36%。
Triple-Aの控え捕手を務めることになるだろう。

2013/11/26

Buccos Acquire Decker & Mikolas for Dickerson


本格的に、と言うのは違う気がするが、ようやくPitatesのオフシーズンがスタート。

Alex DickersonをPadresにトレードし、Jaff DeckerMiles Mikolasを獲得。40-man rosterの枠を空けるため、Garrett JonesとKyle McPhersonがDFAされた。


MikolasはPiratesが好むグラウンドボールピッチャーで、GB%は毎年50%前後を記録。
98MPHまで達するファストボールを中心にlow 80sのカーブを交えるピッチングスタイルだ。
2013年は主にTriple-Aのクローザーとして54試合に投げて3.25ERA、26SVを記録した。
球速やツーシームの動きが安定すればメジャーで投げるチャンスも充分でてくるか。マイナーオプションがひとつ残っているのでデプスとしてもまずまずの存在になりうるだろう。


2008年のドラフト1巡目指名(全体42位/supplemental pick)の”JAFF” Deckerは辛抱強いアプローチとコンパクトなスウィングを持つギャップヒッターとして存在感を示してきた。一部では似たサイズのMatt Stairsと比較されている。外野3ポジション全てを守ることができ、堅実な肩も備えている。
Baseball America Prospect Handbookによると、欠点は甘いボールを待ちすぎた結果三振が増えること。

昨シーズンは足底筋膜炎に苦しんだこともあり、出場はわずか56試合。2013年は打者有利のPCLで.286/.381/.443、23ダブル、10HRという成績を残した一方、350打席で55個もの四球を選んでいる。
出場機会には恵まれなかったが(13G, 4-for-26)、初めてメジャーにも昇格した。


PiratesはDeckerのツールやOBPスキルを好んでおり、春の結果次第では開幕rosterに入る余地があると見ているらしい。オプションは残りふたつ残っている。
GMのNeal Huntingtonはこの動きがノンテンダー候補のTravis Sniderに与える影響に関して”We're working through the process”とコメントしている。



Padresに移籍するAlex Dickersonは2011年のドラフト3巡目でSan Diego北部で育った。
プロ3年目の今年はDouble-Aで.288/.337/.494、17HRとブレイクし、Eastern Leagueの新人王に選出。絶好調だった7月にはAlex RiosやAlexei Ramirezがトレード候補だったWhite Soxが興味を示していたことも。
ファーストとしてドラフトされたが、2013年はシーズンとAFLを通して学生時代のポジションであるライトとレフトを守った。
タイプ的にパワーが足りないので外野のほうがバリューが増すが、近い将来のPiratesの外野陣にDickersonが入ることはノーチャンス。


Piratesは同じ23歳ながらDickersonよりメジャーに近いDeckerを選んだ。
Gregory Polanco昇格までのつなぎは必須で、組織内でライトを任せるなら現時点の候補はAndrew Lambo(1Bも)、Jose Tabata、Travis Snider(再契約も)。
ここに戦力としては未知数なDeckerが加わるわけだが、こういうタイプがデプスにいることは悪くないだろう。むしろ4th OFとして面白い存在になれる可能性すらある。

Mikolasに関してはRay Searageの指導により2014年版Vin Mazzaroになれるかもしれない、と言ったら楽観的すぎるだろうか。




Garrett Jonesがチームを去ることは分かっていたが、ノンテンダーではなくDFAという形になった。
2013年は右投手専門ながら.233/.289/.419、15HR、と寂しい成績に終わったJones。目立ったパフォーマンスはアルゲイニー川にぶちこんだ”River Shot”くらい。
年俸調停で$5.3Mまでサラリーが上がることが予想され、金銭面、年齢、成績を考えると厳しい状況だった。
2009年から所属する数少ない選手のひとりなので残念だが、こればっかりは仕方ない。

少し驚きだったのはKyle McPherson。
健康なら優れたコマンドを持ち、93MPHの速球と良いカーブ、チェンジアップを投げる先発3番手クラスの実力の持ち主。
以前から肩に問題を抱えていたが、2013年は肘を痛め7月にTommy John手術を受けた。
Huntingtonは難しい決断だったと話しており、ウエーバーを通過すればPirates傘下に残したいという意向も示した。

2013/11/25

Gregory Polanco Photoshop Contest!

Original photo can be viewed on here.

It's not official, it's not even August, 2014... but Gregory Polanco looks really really good in black and gold.

2013/11/24

11/17-11/23 Weekly News and Notes

Bucs Interested in The Big Puma
Lance Berkmanの代理人であるMike Moyeによると、Pirates側からアプローチがあったらしい。
しかしながらBerkmanは引退を示唆しており、この話はここまでになりそう。

どの程度の興味を持っていたかは伝えられていないが、安価でギャンブル的な意味合いなら理解できる範囲。とにかく、Piratesがファースト市場にいることは確認できた。

Cards Add CF and SS
CardinalsがトレードでPeter Bourjosを獲得し、FAのJhonny Peraltaと契約間近。
Jon JayのセンターでのキャリアUZR/150が-0.6に対し、Bourjosは20.2。健康ならスピードとオフェンス面も含め、とてもいやらしい存在になるだろう。

バイオジェネシス絡みやBABAIP(.374)のリスクもあるとはいえ、Peraltaの打力はPete KozmaやDaniel Descarsoより上。メトリクス視点で見れば守備は平均的。

Spring Training Schedule
2014年のスプリングトレーニングの日程が発表。
Black & Gold Gameは2月25日。ナショナルリーグのチームとの試合はPhilliesとの3試合のみ。

Zips Top 5 MiLB CF
Dan Szymborskiによると、ZiPSのマイナーリーグ全体のセンター守備トップ5は以下の面々。
Rico Noel (Padres: AA)、Gregory Polanco (Pirates: AA)Kevin Mattison (Marlins: AAA)、Albert Almora (Cubs: A)、Tyrone Taylor (Brewers: A)

2013/11/21

Pirates Add Polanco, Hanson+2 to 40-man Roster

12月12日に控えたルール5ドラフト対策として4人を40-man rosterに追加。
トッププロスペクトのGregory PolancoAlen Hansonだけでなく、Casey SadlerJoely Rodriguezも入った。


Baseball Americaから傘下ナンバーワンの評価を受けたPolancoはウインターリーグで.326/.439/.528、4HR(11月21日現在)と活躍中。パフォーマンスでAndrew McCutchenを凌ぐポテンシャルを秘めている。メジャーデビューは早くて2014年7月後半か。

Arizona Fall Leagueでは.253/.294/.329と数字を残せなかったHanson。
優れたバットスピードとスピードを兼ね揃え、リードオフとしての評価は高い。特に肩の弱さが指摘されるがショート守るには充分。難しいプレーをこなす一方、イージーミスの多さが課題。

Sadlerはマイナー4年目でTriple-Aまで到達した。フルタイムの先発として迎えた2013年はDouble-A23先発、Triple-A1先発合わせて3.37ERA。シンカーと安定感を武器にBrandon Cumptonような存在になることが期待される。

J-Rodがプロテクトされたのは少々サプライズ。
今年Single-AとAdvanced-Aで140イニングを投げ2.70ERAと好投。”sleeper”として注目されている。
Piratesは彼のアップサイドを気に入っているらしい。91-94MPHのよく沈みツーシームを武器にGB%は50を越え、不安定ながらスライダーとチェンジアップもまずまず。

Buccos Sign 5 RHPs

5人の右投手とのマイナー契約が発表。
Colin Balester、Jake Brigham、Jay Jackson、Josh Kinny、Seth McClungのうち、Brigham、JacksonそしてKinneyは招待選手としてメジャーのスプリングトレーニングに参加する。


Jake Brigham, RHP non-roster invitee (AA-AAA: 4.51ERA 113.2IP 65R 57ER 46BB 78SO)
マイナーで7年過ごした25歳。
過去に93-95MPHを投げていたファストボールは90-92MPH程。ブルペンに専念すれば球速が戻るかもしれない。low-80MPHのスライダーは不安定だが、調子の良い時には二度曲がる。


Jay Jackson, RHP non-roster invitee (AA-AAA: 3.53ERA 104.2IP 48R 41ER 33BB 93SO)
Cubs傘下にいた2011年にはBaseball AmericaのTOP100に入った(98位)ことがある。
93MPHのファストボールを武器にするが、パワーカーブは平均的。



Josh Kinney, RHP non-roster invitee (AAA: 4.36ERA 33.0IP 16R 16ER 10BB 32SO)
5シーズンメジャーで投げた34歳のベテラン。シンカーとスライダーで打者を攻める。
2013年はキャンプ中に肋骨を痛め、本格的に戦列に復帰したのは6月。結局メジャーでの登板は無かった。
GB%は年々下がってきているが、メカニクスの修正でコマンドが安定すれば掘り出し物になるかもしれない。



Collin Balester, RHP (AAA: 7.33ERA 27.0IP 23R 22ER 9BB 22SO)
5シーズンメジャー経験があるが、2013年はマイナーで6試合のみ。6月にはTommy Josh手術を受けた。

Seth McClung, RHP (MEX: 2.35ERA 23.0IP 7R 6ER 6BB 24SO)
Devil Raysを象徴する速球派。Brewersに所属した2009年以来メジャーのマウンドには立っていない。
2013年は台湾の統一セブンイレブン・ライオンズを4試合で解雇された後、メキシカンリーグで活躍。
まだ96MPHまで出すことができるらしい。

2013/11/20

Josh Johnson Is a Padre

Piratesを含め、少なくとも6チームが関心を示していたというJosh JohnsonがPadresと合意
契約は1year/$8M、26先発達成で$1.25Mのボーナス付き。

チーム名は明記されていないが、より金額の高い条件を断り、Johnsonの希望通り自宅があるベガスに”近い”サンディエゴに落ち着いた。ペトコパークやNL Westという点もPadres有利に働いたのだろう。


ESPNのJerry Crasnickによると、最終候補にまで絞られていたPiratesは次点。
「A.J. Burnettの引退に備えて」と見ることができるが、「Burnettとの再契約が無くなったから」かはまだ分からない。むしろ、Burnettを計算に入れての動きの可能性もある。
少なくとも先発はあと1枚必要。FAだとBartolo Colonあたりの名前も挙げられるが、やはりBurnett引きとめが最優先だろう。

一週間前の時点では「現時点で進展は無い」とGMのNeal Huntingtonは述べている。

Pirates Swap Welker for Johnson

なんとDuke WelkerがトレードでPiratesに戻ってきた。

Justin Morneauの交換要員の一人で後日指名選手としてシーズン終了後にTwinsへ正式にトレード。
フィジカルに問題があったというわけでなく、スターターが欲しいTwinsとブルペンのオプションが欲しいPiratesの思惑が一致した結果今回の再トレードに至ったようだ。

TwinsにトレードされたのはKris Johnson
アップサイドや打者を圧倒するボールは無いが、短いイニングなら93MPH前後を投げることができ、先発がダメならブルペンでも使える。

Welkerは平均97MPHのファストボールにスライダーを投げる近い将来のセットアップ候補。
幸いにもオプションが一つ残っており、2014年のロースターマネジメントの観点から見ても嬉しい存在だ。

29歳の技巧派左腕と7-8回を任せられる可能性を秘める27歳の速球派のトレード。
地味ながらPiratesにとっては先を見据えたとても良い動きだ。

 

2013/11/19

BA Top 10 Prospects (2014)

Baseball AmericaのTop10プロスペクツスカウティングレポートが発表。
Jim Callisによるドラフト直後の順位はこちら

過去5年のランキングのリンクと1位。
Year       No.1
2009      Pedro Alvarez
2010      Pedro Alvarez
2011      Jameson Taillon
2012      Gerrit Cole
2013      Gerrit Cole


2014 TOP 10
 1. Gregory Polanco, OF -- Best Hitter for Avg, Fastest Baserunner, Best Athlete, Best Defensive Outfielder
 2. Jameson Taillon, RHP -- Best Curveball
 3. Tyler Glasnow, RHP -- Best Fastball
 4. Austin Meadows, OF -- Best Strike-Zone Discipline
 5. Nick Kingham, RHP -- Best Changeup, Best Control
 6. Alen Hanson, SS
 7. Josh Bell, OF
 8. Reese McGuire, C -- Best Defensive Catcher
 9. Harold Ramirez, OF
10. Luis Heredia, RHP


PolancoがTaillonを抑えトップ。これに関してはTaillonが落ちたと言うよりはPolancoがその上を行ったというところ。Polancoは25歳以下のランキングでもGerrit Coleに次ぐ2位に入った。
メンツを選ぶのは容易だが、特に4-10位までを順位づけるのは意見が分かれるだろう。
ケガに苦しんでいるBarrett Barnesが外れ、Harold Ramirezが9位にランクイン。Baseball Americaは彼をNY-Penn Leagueのトッププロスペクトにも挙げている。


そのRamirezをはじめ、TOP10には4人の南米出身選手が名を連ねた。
PolancoやStarling Marteらをスカウトしてきたラテンアメリカ部門のスカウト部長、Rene Gayoに関する記事は必読


”The Pirates have a stacked farm system. ” - Ben Badler

Bucs Promote Branson to Hitting Coach

Jay Bellの後任としてJeff Bransonがヒッティングコーチに就任
2013年はヒッティングコーチ補佐だったBrandon。来シーズンはPiratesの組織で13年目のシーズンを迎える。

また、Jeff Liveseyもコーチングスタッフに加わることも発表された。役職は決まっていないが、Bransonのアシスタントが濃厚。
Marty Brownの右腕として広島東洋カープと東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍していたのを覚えている人も多いだろう。
Pirates傘下では11シーズン過ごし、過去3年はマイナーのヒッティングコーディネーターを務めた。

2013/11/17

2013 AFL Bucco Prospects Recap

2013年のArizona Fall LeagueはSaguarosの優勝で幕を閉じた。
シーズンMVPはKris Bryant。Stenson AwardにはGarin Cecchiniが選出。


Piratesのマイナー選手たちが所属するScorpionsは10勝21敗で残念ながらリーグ全体の最下位に終わった。

11月6、7日のビデオハイライトはこちら

Pitchers
Matt Benedict, RHP
(11G, 16.0IP, 14H, 7R, 5ER, 1HR, 5BB, 11SO, 2.81ERA, 3.38GO/AO)
得意のシンカーでゴロを打たせ、GO/AOはなんと3.38。平均90MPHほどの速球は速い時で92-93MPHまで達した
また、最初の登板以外10試合全てで三振を記録。ディフェンスに左右されるタイプでもあるが、来シーズンもAFLでのようなピッチングを見せることができるだろうか。

Phillip Irwin, RHP
(5G, 5GS, 15.2IP, 21H, 15R, 15ER, 3HR, 6BB, 14SO, 8.62ERA, 0.82GO/AO)
AFL参加予定も開幕前に教育リーグでの調整に変更。しかし、Taillonの故障のため代替メンバーとして選出された。
ヒジの手術からの実戦復帰ということもあり、60球の制限付き。「スプリングトレーニングのようなもの」と本人が語っているように、あくまで調整なのでスタッツはさほど気にしなくてもいいだろう。

Jameson Taillon, RHP
(1G, 1GS, 2.0IP, 1H, 1R, 0ER, 1BB, 3SO, 0.00ERA)
試合中に鼠蹊(そけい)部を痛めて僅か1試合でAFLから去ることになった。
その試合では初回に94-96MPHを計測し、最速は97MPH。35球中23球がストライクだった。

インタビューとブルペンセッションの様子がMLB.comにアップされている。




Zack Thornton, RHP
(11G, 14.2IP, 8H, 5R, 5ER, 3BB, 0HR, 14SO, 3.07ERA, 2.75GO/AO)
0.75WHIPはAFL全体で2番目。ストライク率は65%。持ち前の安定感でAFLでも好投した。
登板間に自分の投げたボールを分析する習慣を初めて経験し、打者に対するアプローチも向上。
AltoonaのピッチングコーチであるStan Kylesが帯同していたことも大きかったらしい。


Tyler Waldron, RHP
(9G, 14.0IP, 17H, 12R, 10ER, 0HR, 6BB, 10SO, 6.43ERA, 1.58GO/AO)
イニングを稼ぐ目的もあってのAFL。結局シーズンと合わせて46.1IPとなった。
投球内容はマイナーでのキャリア通り。ゾーンに集めることはできるが、球威と安定感に欠けるため打たれやすい。


Position Players
Alen Hanson, SS
(79AB, .253/.294/.329, 1HR, 1RBI, 6SB)
注目のプロスペクトはFall Stars Gameにも選出。
1992年生まれのHansonはKyle Crickと並びScorpionsでは最も若いプレイヤー。
AFLでは積極的に全球種を織り交ぜてられることもあってか、成績はついてこなかった。

課題の守備では2試合連続2エラーを記録したが、トータルでは6エラーに落ち着いた。
「セカンドのような動き」をするとも評されたが、ショートに必要な運動能力は備えている。悪い癖である絵に描いたようなルーティンプレイでの悪送球は要改善。
今後はドミニカウインターリーグに参加か。


Gift Ngoepe, SS/2B
(51AB, .078/.172/.098, 0HR, 3RBI, 2SB)
安定した守備の評価は相変わらず。セカンドを中心に守り、17試合でエラーはゼロ。
BPでは良いところを見せていたらしいが、4-for-51とバッターズボックスでは散々だった。
OPS(.270)は1安打以上の選手では最低。2試合中継を見る機会があったが、パワー不足なのは明らか。

今オフはいよいよルール5ドラフト対象。2014年は結果が求められる。


Alex Dickerson, RF/LF
(69AB, .290/.347/.348, 0HR, 3RBI, 1SB)
背中のコリで一週間欠場したこともあったが、それでも20安打を放ちAVGは.290。
長打はダブル4本。フォアボールを選んだのは5打席しかなかった。
シーズン中の活躍まではいかなくとも、まずまずのAVGを残せたことは収穫。

守備では今年は外野両コーナーに専念。これはAFLでも変わっていない。高校時代からのポジションということで守りやすいらしい。ただ、昇格する頃には外野が空いておらず、来シーズンファーストに戻るかは注目。

2013/11/15

CUTCH WINS NL MVP

”M-V-P! M-V-P!”

夏から10月上旬まで続いたPNCパークでの歓声が現実となった。

BBWAAがAndrew McCutchenをナショナルリーグのMVPに選出。
1位票を30票中28票集め、PiratesのプレイヤーがMVPを受賞するのは1992年のBarry Bonds以来。
センターが選出されたのはメジャーリーグ史上で15回目のことらしい。
メジャー2位の8.2WARをマークしたMcCutchen。
オフェンスナンバーのインパクトではPaul Goldschmidtに劣るものの、wRC+の差は僅か1。.317AVG(7th in NL)、.404OBP(3rd)、.508SLG(6th)、はリーグTOP10内。
ベース上での積極性を取り戻し、スタートが向上。リーグ5位の27SBを記録し、2年連続の20-20を達成した。
更にディフェンス面ではキャリアハイの6.9UZRや11アシストをマーク。
攻走守全てでハイレベルのパフォーマンスを発揮したことが、GoldschmitとYadier Molinaとの違いだ。

McCutchenひとりの力で2013年のPiratesはポストシーズンに進出したわけではないが、彼無しでこの成功を成し遂げることは不可能だったのは間違いない。

幸運なことに、Piratesはoptionを含めると2018年($59.6M)までMcCutchenの保有権がある。
近い将来プロスペクトも台頭してくるだろうが、McCutchenはこれから先もPiratesの象徴として活躍することに変わりはないだろう。


Mark the Shark to Visit South Africa as MLB Ambassador

メジャーリーグの国際親善大使のひとりにMark Melanconが任命された。
2011年オフにはMLBオールスターの一員として台湾遠征に参加した実績がある。(video

Melanconの訪問先は南アフリカ。
ダーバンとケープタウンで行われるMLB主催のキャンプに特別インストラクターとして参加することになる。
3年連続で行われるこのキャンプは若手選手だけでなくガーナ、ナイジェリア、南アフリカ、ウガンダから指導者も集うイベントだ。
A's傘下のA-、そして南アフリカ代表監督のRick Magnanteと同代表のピッチングコーチを務めるCraig Leffertsの主導のもと行われる。

2013/11/13

Phillies to Sign Byrd

Marlon ByrdがPhilliesと2年/$16M+3年目のoptionでサイン。
Philsから始まり、Philsでキャリアを終える形となるだろう。

Byrd自身はプレー環境やファンベースを気に入っており、もちろんPiratesも資金面を考慮しつつ、再契約に向けて動いていた。

金額は予想された範囲。36歳という年齢というのもあってリスクはあるだろうが、今シーズンの活躍からして複数年は当然。
しっかりとした打撃成績は期待できるだろうが、さすがに16.4%ものHR/FBを記録した今年のようにはいかない可能性もある。


ライトを補強しないなら、8-9月に.312/.357/.490と結果を残したJose TabataとAA-AAA合わせ32HRのAndrew Lamboの二人(non-tenderされなければTravis Snider)がオプション。
そして後半戦にはGregory "El Coffee" Polancoが上がってくるはず。
ただ、来シーズンだけのことを考えればバックアップが欲しいところ。

Bye Bye Byrd!

Pirates在籍期間はポストシーズン合わせ36試合と少ないが、大きなインパクトを残した。
移籍後のスラッシュラインは.318/.357/.486。ポストシーズンでもOPS.982の活躍。
最初の試合でのカーテンコールや.ワイルドカードゲームでJohnny Cuetoから打ったHRはいつ見ても最高だ。

Hurdle Wins Manager of the Year

Clint HurdleがBBWAAが選ぶナショナルリーグの最優秀監督に選出
1位票を30票中25票とダントツ。Piratesの監督が同賞の選ばれたのは1992年のJim Leyland以来のこと。

2011年の監督就任以来、72勝、79勝、94勝と勝ち星を重ねてきたHurdle。

必要以上のバントやダブルスウィッチ、クローザーの出し渋り....など、ファンから采配を疑問視されることが多い(不可解な采配があるとtwitter上では#Hurdledというハッシュタグが流れる)が、ポジティブな姿勢やリーダーシップへの評価は非常に高い。

今シーズンも少なからず#Hurdledはあったが、ピッチングマネジメントは素晴らしかった。ブルペン陣にはイニングは跨がせど連投はさせず、最終的に連投76回はメジャー3番目の少なさ。スターターに関しては100球以上119球以下は45試合とメジャー2番目に少ない数字だ。Baseball ProspectusのBen Lindbergによると、Piratesの先発は1試合あたり最も少ない球数を投げていたとのこと。

また、オールドスクールでありながらFangraphsなどのデータサイトにも目を通し、(直接係わっていないが)守備シフトなどの”新しいもの”を積極的に学ぶ姿勢は特筆すべきだろう。

2013/11/12

11/12 News and Notes

この時期はどんな噂でも半信半疑で静観するのだが、さすがに同地区絡みでこんな話が出ると少しヒヤヒヤさせられる。



NH 2nd in Executive Vote
今日から現地13日までオーランドでGMミーティングが開催、というタイミングでスポーティングニュースのExecutive of Yearが発表。
さすがにNeal Huntingtonで固いと思っていたのだが、BostonのBen Cheringtonが6票差で選出された。

ファンとしてはBostonのおよそ半分のペイロールで94勝のチームを作り上げたHuntingtonが受賞できなかったのは残念。
どちらを選ぶかは難しいところとは思うが、Cheringtonの手腕も素晴らしかった。

前年地区最下位からMLBトップの97勝で地区優勝まで立て直したことは評価されて当然だろう。
Joel Hanrahan絡みのトレードに関してはPiratesに軍配が上がったが、監督人事をはじめ、オフの補強も見事。

1. Ben Cherington (Red Sox) - 15 points
2. Neal Huntington (Pirates) - 9 points
3. Dayton Moore (Royals) - 4 points
4. Frank Wren (Braves) - 3 points

Hunt for the New Hitting Coach
Ken Rosenthalによると、ヒッティングコーチを務めたJay BellがRedsのベンチコーチに就任するらしい。
なんの前触れもなくサプライズな人事となった。Bell側からすれば、先のキャリアを考えてると当然の判断だろう。

Still No Word on A.J.
A.J. Burnettはまだ現役続行か引退かを決めていないようだ。

結局Burnettに$14.1Mのクオリファイングオファーは無し。
テレビ放映権による収入だけでなく、プレーオフでのチケット収入、更には来シーズンのチケット値上げなどによるペイロール増額の話も出ていたが、Huntingtonは先日ラジオに出演した際に改めて「一人に$14.1Mは高すぎる」と話している。

Hunt for Liriano 2.0
今のところFA市場では「アップサイドが高い」ピッチャーを狙っているらしい。
具体的な名前が全く出てきていないが、マーケットの中だとJosh Johnson、Dan Haren、Tim Hudson、Bartolo Colon、Scott Kazmir、Roy Halladay、Phil Hughesなどが考えられる。

Neal on Neil
Jon Morosiによると、HuntingtonがNeil Walkerとの契約延長についてオープンな姿勢を示したらしい。
安価で合意できるならともかく、さすがにこの件は優先事項ではないので、急ぐ必要はないだろう。

Michael Crotta to Play in Japan

北海道日本ハムファイターズが元PiratesのMichael Crottaと契約合意したらしい。(link

CrottaがPiratesに貢献したことはシンカーのグリップをCharlie Mortonに教えたことくらい。


2011年にPiratesで15試合投げ、現読売ジャイアンツのJohn Bowkerや元阪神のChris Resopとはチームメイト。
91-94MPHのシンカーを武器にブルペンに転向。スプリングトレーニングで1.35ERA、13.1IP、7H、3R、2ER、2BB、5SOと結果を残し、開幕rosterに抜擢されたことは記憶に新しい。今年、東京ヤクルトスワローズで投げたChris Lerouxとは開幕ブルペンの座を争った

メジャーでも持ち味の高いGB%(59.1%)を記録。しかし、当時のPiratesの内野守備やストライク/ボール判定、肘の炎症などが重なり、9.28ERAと結果を残すことができないままDL入り。夏にはRyan Ludwick獲得によりDFA、その後マイナー契約で残留をすることを選んだ。
2012年の春には骨棘(こつきょく)を取り除き、ボルトを埋め込む手術を受けシーズンアウト。


翌2013年はNationalsとマイナー契約。Triple-Aではキャリアハイの52試合に登板。投げているところを見た限りでは95MPHのシンカーを安定して投げており、しっかりと回復したようだ。


スライダーも投げるが、左打者に有効なボールは足りない。
NPBであの高速シンカーがどこまでハマるか、というところだろう。

2013/11/11

Jin-De Jhang vs. Japan

Last weekend, a catching prospect Jin-De Jhang played for Taiwan in the 3-game series against Japan.


Jhang has shown good hitting skills in minors. He is only 20 but did have a solid slash line this season at Short-season A (.277/.338/.413) with 5 home runs.

In this series, Jhang went 1-for-9 with a walk, a hit-by pitch, a sac bunt, and 5 strikeouts. You can watch how Jhang struggled against breaking balls from this video I posted on YouTube.

"In the U.S., pitchers throw many fastballs, so 
the hitters are going to be aggressive. 
Japanese pitchers throw breaking ball more, 
and the hitters need to be patient at the plate." - Jhang

 

However, Jhang made a good impression. He obviously took strong swing. In game 2 (1:03~), he hit two fly balls to the warning track in left field (325 feet from home to left: same as PNC park). He made strong contact though, so I wouldn't say the results came from "lack of power". Jhang just doesn't have enough game power at this point.


Okay, opposite-field fly balls. But can he pull the ball?

Actually he did. In 2013 season, he didn't hit a lot in the left-center gap (courtesy of mlbfarm.com). 


Last August, Jammers hitting coach, Kory DeHaan talked about Jhang's mental mind-set.

"His main focus is not to be a home run hitter. 
It's to stay in the opposite-field gap and 
that has been where his successes have been, 
when he's hitting the ball in that direction."

I guess the mind-set helped him. Especially when he hit the ball to right. When you are going to pull every single pitch you will be in trouble.



Behind the plate, the Taiwanese Molina showed solid pitch framing skills (3:23~) and strong arm.
He nab two base stealers (one allowed).
Especially, this one was a helluva throw. The pop time was 1.90. Yep, he can throw 1.88-1.90 range.
This is why Jhang threw out 47% of runners this year


International competitions were a good experience for him.

Jhang also played for his country in The 6th East Asian Games back in October.
"The tournament (East Asia Series) increased my self-confidence. I learned how to observe hitters' swing and approach." Jhang told the Taiwanese media after the exhibition series against Japan.

Then, he mentioned Japanese hitters. "They are really tough. They're always trying to destroy the balls on the outside corner. Unlike in the minors, it was difficult to use the ball out of the strike zone (against them)."


Of course, we shouldn't judge him by this 3-game series.
The stocky kid is only 20. Talent is clearly there.

2013/11/10

Gregory Polanco GIFS from DWL

Gregory Polanco Watch with GIFs.

Oct 19: Polanco hit his 2nd DWL home run...

Oct 21: Polanco picked up TWO doubles in this game.

2013/11/09

2014 Draft Watch

2013年のPiratesは21年ぶりのプレーオフ進出を果たし、シーズン94勝68敗はメジャー全体で5番目に良い数字となった。
もちろん全体20位以降での指名は地区優勝した1992年の翌年、1993年以来(当時は28チーム)。

Austin MeadowsとReese McGuireを1巡目で指名した2013年のドラフトはBaseball Americaからベストと評された


2014 MLB draft order

Pirates
First Round: 24
Second Round: 65
Competitive Balance Bound B: 74
Round Three: 101

[Early Look] Notable Players for "24"
・Luis Ortiz, RHP, Sanger HS
・Cobi Johnson, RHP, James Mitchell HS
・Carson Sands, RHP, North Florida Christian HS
・Cameron Varga, RHP, Cincinnati Hills HS
・Dylan Cease, RHP, Milton HS
・Sean Reid-Foley, RHP, Sandalwood HS
・Kodi Medeiros, LHP, Waiakea
・Scott Blewett, RHP, Charles W Baker
・Jack Flaherty, SS/3B/RHP, Harvard-Westlake HS

・Brandon Finnegan, LHP, TCU
・Michael Cederoth, RHP, SDSU
・Erick Fedde, RHP, UNLV
・Luke Weaver, RHP, Frolida State
・Kyle Schwarber, C/1B, Indiana
・Matt Chapman, 3B/RHP, Cal-St. Fullerton

AFL Video HIghlights Nov 6, 7

November 6
Salt River 4, Scottsdale 7

Alen Hansonが3安打、2盗塁を記録。特にライト前に運んだ2本の強い打球が印象的。
1:19~のプレーの直後にはルーティンプレイからワンバウンドのとても弱い送球をしていた。
今年ずっと続いていることなのだが、なんでもない送球があまりに不安定。

肘の手術を経てAFLに参加している先発Phil Irwinは明らかに調整段階。
本人も「スプリングトレーニングのようなもの」と語っている。ファストボールは87MPH程度だった。
Matt Benedictはいきなり特大のHRを浴びたが、後の5人を連続アウトにしとめた。
9回にZack Thorntonがシンカーで打者3人、ゴロアウト2つを奪いゲームセット。

 

November 7
Salt River 2, Scottsdale 4

Alex Dickersonが2安打1打点。甘いシンカーを逆方向に持っていったバッティングは見事。
傘下最高の内野守備を誇るGift Ngoepeに目立った守備機会はなかった。打つ方では0-for-3、パワー不足は明らか。
Alen Hansonはノーヒットではあったが、非常に良いアプローチを見せていた。打ち取られたと言うよりは打ち損じたと表現したい。5回にはなんでもないゴロを弾き、AFL6個目のエラーを記録。

3番手で投げたTyler Waldronはしっかりとゾーンに投げていたのが好印象。右打者相手に使うカーブに安定感が欲しい。

2013/11/07

Jim Benedict to Stay with Buccos

新投手コーチを探しているPhilliesと面談をしたGM特別補佐のJim BenedictがPiratesに残る決断をしたらしい。
いずれまたどこかでコーチ業に就くべき人物なだけに、Piratesにとっては嬉しい決断となった。

現役引退後25年以上もピッチングコーチやスカウトを経験し、2008年10月にPiratesのGM特別補佐に就任。
2シーズンでマイナーの投手部門の統括を任され、役職が戻った後もメジャーを含めて組織に大きく貢献してきた。

最も代表される指導例は2011年にRoy Halladayを参考にCharlie Mortonのメカニクスを改造したことだろう。Tommy John手術から守ることはできなかったが、Morotnは2013年にメジャー有数のシンカボーラーとして再びマウンドに戻ってきた。

現ピッチングコーチのRay Searageとのコンビネーションも秀逸。
2012年に共にJeff Lockeのフォームに”捻り”を取り入れさせたことは記憶に新しい。
同時にマイナーではGerrit Coleの腕の位置やJameson Taillonの体重移動を指導し、スタッフの向上につなげた。
そして、2013年はMark Melanconの頭の位置が横に流れないよう修正。左腕の骨折からリハビリ中のFrancisco Lirianoのフォームにはワインドアップを取り入れ、軸足と体重移動の安定に成功した。

 

Cutch & Pedro Win Silver Sugger Awards

Silver Sluggers!

Andrew McCutchenとPedro AlvarezがSilver Slugger Awardsを受賞。
投票は監督、コーチによって行われた。

同一年にPiratesから二人が選ばれるのは1992年(Barry Bonds、Andy Van Slyke)以来のこと。

二年連続受賞となったMcCutchen。.リーグ7位の317AVGを記録し、.404OBPはキャリアハイ。HR数こそ21本と昨年より10本減ったものの、ダブルは9本増えてSLG(.511)はリーグの外野手で4位につけた。
2年連続でスラッシュラインが.300/.400/.500を越えた外野手はMickey Mantle、Willie Mays、Ken Griffey Jr.に次いで4人目。


AlvarezはPiratesのサードとしては1988年のBobby Bonilla以来の選出。
低いAVG(.233)やOBP(.296)に加え、186もの三振を記録したが、36HRを放ってPaul GoldschmidtとHRキングの座を分け合った。
当然、総合力の高いRyan ZimmermanやDavid Wright、Chris Johnsonあたりから選ばれたほうが自然にも見えるが、それだけホームランは偉大だということだろう。

BBWAA Finalists
BBWAA(全米野球記者協会)によって行われた各賞のトップ3が発表。
PiratesからはMcCutchenとClint Hurdleが候補に挙がった。

National League MVP finalists
・Andrew McCutchen (Pirates) ・Paul Goldschmidt (Diamondbacks) ・Yadier Molina (Cardinals)

National League Manager of the Year finalists
・Clint Hurdle (Pirates)  ・Fredi Gonzalez (Braves) ・Don Mattingly (Dodgers)

2013/11/06

Pirates Minor League FA 2013

マイナーリーグFAのリストがBaseball Americaにまとめられている。


RIGHT-HANDED PITCHERS
David Bromberg (AA) video
安定したピッチングを続け、AAとAAA合わせて3.50ERA、146.2IP、55BB、135SO。
AAAで同じようなパフォーマンスができればメジャー到達も充分考えられる。
NPBにいそうなタイプで、長身からlow-90の速球にカーブ、チェンジアップを投げるがコマンドは平凡。

Brooks Brown (AAA) video
2006年にD-backsから1巡目指名されたゴロ投手。主にブルペンで投げ、8試合先発も務めた。


Erik Cordier (AAA) video
一年を通して健康に過ごし、持ち味の速球は頻繁に100MPHを叩き出すまでになった。
少しは改善されたものの、キャリアを通して制球難。再びマイナー契約で引きとめられるか。

Jason Erickson (A+)
2012年開幕前にリリース。2013年再契約したが、マウンドに上がることは無かった。

Graham Godfrey (AAA) video
Rosterの穴埋めのため、シーズン中にRed Soxから加入。
Pawtucket同じInternational Leagueで投げ、与四球を減らすも11HRを浴びた。FIPは移籍前と変わらず4.60越え。

Doug Mathis (AAA) video
8月にMiami傘下から移籍。2012年には千葉ロッテマリーンズで投げていた。
セプテンバーコールアップに備えての措置だったが、Indianapolisでは2試合の登板に終わっている。

Luis Sanz (AA) video
キャリアハイの47試合に登板し、16セーブを記録。94MPHに届く速球とhigh-70のカーブ投げるが、コントロールが悪い。

Kyle Waldrop (AAA) video
2004年Twinsのドラフト1巡目のグラウンドボールピッチャー。
春先に好投していたが、ケガのため5月29日以降投げていない。

Kurt Yacko (R) video
26歳のナックルボーラー。Rockiesをリリースされ、4月にPiratesと契約。
A+以上ではまだ結果を残せていない。武器のナックルは83-85MPH出る。

LEFT-HANDED PITCHERS
Dan Cevette (AA)
わずか6試合ながら1年ぶりにプロチームでプレー。がっしりした体格から90MPHの速球に変化球を交える。

Jhonathan Ramos (AA)
小柄なレフティー。足を上げてからの動作が速く、速球にカーブとチェンジアップの球速差で打者を攻める。

Atahualpa Severino (AAA)
シーズン中にRoyalsから金銭トレードで獲得。
移籍後は四球を減らし、しっかりとしたパフォーマンスを見せた。

CATCHERS
Francisco Diaz (A-)
2011年以来の30+CS%を記録。四球を選ぶことができ、打撃は守備型の捕手にしては許容範囲内。

Devin Ivany (Hi A)
2004年にMontreal Exposからドラフトされたベテラン。
2月にマイナー契約を結んだが、シーズ終了間際の8月31日と9月1日に出場したのみ。

Lucas May (AAA) video
2010年に12試合メジャー経験があるバックアップ捕手。CS%は19。.578OPSはキャリアワースト。

Miguel Perez (AA)
4試合に出場したが、ここ数年は実質コーチのようなもの。

Ali Solis (AA) video
WBCメキシコ代表に選出されたが、背中を痛め辞退。結局シーズンでも29試合しか出場がなかった。

FIRST BASEMEN
Russ Canzler (AAA) video
Indians-Blue Jays-Indians-Yankees-Orioles-Pirates、と昨年12月から移籍を経験。
AAAではvs.LHP相手に1.055OPSを記録するも、8月後半にDFAを喰らった。シーズン中は阪神タイガースが彼を調査していたらしい。

SECOND BASEMEN
Ivan De Jesus Jr. (AAA) video
Joel Hanrahanのトレードパッケージの一人。
昨年のプエルトリコウインターリーグの首位打者で、2013年のスラッシュラインは.319/.380/.457。
当然キープしたい存在だが、上でユーティリティーとして使うには守備力がネックか。

Oscar Tejeda (AA) video
Boston時代はBaseball Americaの傘下9位に選ばれたプロスペクト。
2012年6月に40-manを外れ、Piratesがクレーム。AAでの立場も危うい。

THIRD BASEMEN
Jared Goedert (AAA) video
サードのレギュラーとしてプレーするもキャリアワーストに近いシーズンだった。
弟のConnerは今年Piratesから34巡目でドラフトされるも進学を選択。

SHORTSTOPS
Brian Bocock (AAA) video
2011年にもPirates傘下でプレーした守備職人。7月にBrian Jerolomanのトレードで加入した。

OUTFIELDERS
Brett Carroll (AAA) video
肩と送球能力ならトップクラス。ケガもあったが、4th OFとして残すのもいいだろう。

Darren Ford (AAA) video
83試合で29SB(11CS)を記録すなど快足は健在。

Miles Durham (A-)とAnthony Norman (A+)はコーチながらリストアップされている。

M's Choose McClendon

Marinersの新監督は元Pirates監督のLloyd McClendonが就任。
Seattleの監督候補には2010年、昨年はMiami Marlinsにも名前が挙がっていた。

現役時代は控えとして1989年のCubs、1991-1992年のPiratesの地区優勝に貢献。
指揮官としては秋季リーグより上での経験がないまま、2001年に打撃コーチから昇格。
良く言えば熱い監督で、例のベース持ち帰りの件に代表されるように抗議の多さは目立っていた。

どん底のチーム状態から少しずつ勝ち星を重ね、気付けばPiratesの監督としては史上10人目の300勝を記録。しかし、成績不振で2005年のシーズン終盤に解任されることとなった。

Rk Year Age Tm Lg W L W-L% G Finish
1 2001 42 Pittsburgh Pirates NL 62 100 .383 162 6
2 2002 43 Pittsburgh Pirates NL 72 89 .447 161 4
3 2003 44 Pittsburgh Pirates NL 75 87 .463 162 4
4 2004 45 Pittsburgh Pirates NL 72 89 .447 161 5
5 2005 46 Pittsburgh Pirates NL 1st of 2 55 81 .404 136 6
5 years 336 446 .430 782 5.0
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/6/2013.

Marinersも苦しいシーズンが続いているが、当時のPiratesよりは間違いなく戦力は揃っている。
Jim Leylandの元で7シーズン積んだ経験がどう生かされかはとても楽しみだ。

2013/11/05

Liriano & Cutch Win Player Choice Awards

Francisco LirianoとAndrew McCutchenが選手間投票による賞を受賞。

Lirianoは選手間投票とMLB公式でのカムバック賞を同時に受賞。Sporting Newsでも選出されており、それだけ復活のインパクトが強かったことがうかがえる。
もちろん、GMのNeal HuntingtonをはじめとしたフロントやコーチングスタッフあってこそのLirianoの2013年だったことも忘れてはいけない。
公式のカムバック賞選出2度(2010、2013)は史上初

McCutchenは選手間投票でのNL Outstanding Playerに2年連続で選出。
パワーナンバーこそ昨年には及ばなかったが、走好守全てで高いレベルを発揮し1992年以来のプレーオフ進出に貢献した。
11月6日にはシルバースラッガー、11月14日にはMVPが発表される。

NO QO for AJ

PiratesはA.J. Burnettにクオリファイングオファー(1year/$14.1M)を提示することなく、締め切りの4日17時を迎えた。



GMのNeal Huntingtonは「$14.1Mは来季の予算の大部分を占めることになる」、と2014年のrosterプランからきた判断とし、「これはA.J.に対する評価ではない」と語っている。

2013年のサラリーは$16.5M(Yankeesが$8.5Mを負担)。1year/$14.1Mはかなり妥当な額だとは思うが、Piratesはより安価でBurnettと再契約することに自信を持っているのだろう。





伝えられているところによると、Burnettの去就は変わらず、Pirates残留か引退。
仮に引退を選んだ場合は先発補強が必須(ex: Tim HudsonJosh JohnsonScott Kazmir)。残留になればローテーションが1つ埋まるだけでなく、傘下の投手をトレードに出しやすい状況も生まれる。
無いとは思うが、最悪のシナリオは他チームへの移籍し、ドラフトピックすら得られずにクオリファイングオファーを出さなかったことを後悔するはめになることだ。

2013/11/02

Wandy Will Exercises Player Option

Wandy Will Stay with Buccos
Wandy Rodrigurzがプレイヤーオプションを行使する意思をPiratesに伝えた。
来季年俸$13MのうちHouston Astrosが$5.5Mを負担することになる。

2013年は4月にハムストリング、6月に左前腕を痛めて僅か12試合の登板に終わっていた。
最新のメディカルレポートによると、スプリングトレーニングには間に合う予定らしい。

もちろん完全にアテにできるわけではなく、バックアッププランは必要。
既にPiratesは来シーズンオプション切れのStolmy Pimentalを先発としてキャンプをスタートすることを決めている。


Bring Them Back
この早い時点でPirates側が再契約を望んでいるのはA.J. Burnett、Clint Barmes、Marlon Byrdの3名。

Burnettに関しては$14.1Mのクオリファイングオファーで手をうつことも考えられるが、”Piratesか引退か”という状況だけに焦る必要はないだろう。

FAリストを見てもJordy MercerのバックアップにはBarmesが現実的。ただ、過去2年のように単年$5Mは出せない。
ディフェンス型のBrendan Ryan、リスク付きだがJohnny Peraltaに行く可能性も考えられるだろう。

複数年の契約を手にするであろうByrdは市場で人気が出るだろう。
現時点のライトのオプションはJose Tabata、Andrew Lambo、Travis Snider(non-tender候補)。
仮にByrdと再契約できればTabataが4th OFでLamboがマイナースタート。
夏場にGregory Polanco昇格の目途がたてばByrdをトレードするという手もある。

No More Morneau?
Justin Morneauが11月4日の独占交渉期限までに再契約のオファーは来ない、と地元紙に語った。
ただ、完全にPiratesの構想から外れたわけではなく、今後のFA市場次第ではオプションとして再考されるだろう。


First Base Options
最大の補強ポイントは明らかにファーストだ。
Garrett Jonesは高確率でnon-tender。代わりの左打者を補強できればGaby Sanchezをプラトーン要員で残したい。
FAからはJames LoneyとKendrys Morales、トレードならMark TrumboやLucas Dudaあたりの名前が挙げられる。


Bye Pie
Felix Pieが40-man rosterを外れFAを選択。
今シーズンはTriple-Aでまずまずの存在感を示し、2011年以来のメジャー昇格を果たしていた。

2013 Greateness In Baseball Yearly Awards 
毎年恒例のMLB.comのGIBBYS。Piratesからのノミネートは11部門。
MVP: Andrew McCutchen
Hitter: Andrew McCutchen
Rookie: Gerrit Cole
Setup Man: Mark Melancon
Comeback Player: Francisco Liriano
Manager: Clint Hurdle
Exective: Neal HUntington
Play: Tony Sanchez
Storyline: Pirates return to the postseason
Oddity: A.J. Burnett and rosin bags
Cut 4: Parrot fall