2013/12/31

Bucs Get McGuiness

Miles MikolasをRangersにトレードし、Chris McGuinessを獲得。

Shin-Soo Chooの加入により先日DFAされていたMcGuiness。
2012年のArizona Fall LeagueでMVPとなり、Rule 5ドラフトでIndiansから指名されるも開幕前にRangersに返還。昨シーズンはメジャーで34PA、.176/.176/.206、Triple-Aでは436PA、.246/.369/.423、11HRという成績を残した。マイナー5シーズンで通算.372OBPと出塁能力は高い。残るマイナーオプションは2つ。

Piratesはオフェンス面のポテンシャルを好んでいるとのこと。スカウトからはヒッチするフォームが懸念されている。





Rangersに移籍するMikolasは11月にPadresからトレードで獲得したリリーバー。
デプスとしての扱いだが、平均94MPHのファストボールを持ち、ボールを動かせるようになれば化ける可能性もある存在。

必要だった左打ちのファーストを加えたが、選択肢が増えただけで補強とは言えない。
Andrew Lamboがベネズエラウインターリーグで.228/.311/.337、ホームラン無しという結果に終わったが、個人的にポジションを与えるならMcGuinessよりLamboを選ぶ。

GMのNeal Huntingtonはこの動きによりファーストの補強が終わるということではない、としている。未だIke Davis絡みの線もあるようだが、MetsはPiratesに対してNick Kingham、OriolesにはEduardo Rodriguezを要求しており、Mestの求める見返りの大きさが一番の障害だ。

2013/12/24

POLANCO WINS DWL MVP

Gregory Polancoがドミニカウインターリーグ2013-2014シーズンのMVPとROYを同時受賞。

記録を見る限りでは、Pirates組織に所属しているプレイヤーがドミニカウインターリーグでMVPを獲ったのは1982-1983シーズンのTony Penaが最後。

Gregory Polanco DWL 2013-2014 Season Stats
G    AB  R    H    2B   3B  HR  RBI  TB  BB  SO  SB  CS  AVG  OBP   SLG  OPS
44  166  28   55   10    1    5    28   82   28   34    7    1    .331   .428   .494   .922

vs. RHP: .308/.435/.495 (107AB), 4HR, 24BB:21SO 
vs. LHP: .373/.413/.492 (59AB), 1HR, 4BB:13SO


アベレージはRafael Ynoa(.333)に最終戦で抜かれたが、全体2位の.331につけた。OPSはリーグでただひとり.900を上回る.922を記録。
また、55安打と28得点はリーグトップタイ。ダブル10本は4位。ホームラン5本、7SB(1CS)。守備ではセンターを守り、攻走守全てでチームに貢献した。(Polanco所属のEscogidoはAguilasと並びシーズン同率首位)
インフルエンザやウイルス性胃腸炎にかかって離脱もあったが、安定したパフォーマンスを維持し続けた。



EscogidoのGMを務めるMoises Alouは「22歳にしてチームの3番を打ち、厳しいファンを歓喜させたことは注目。これは賞賛に値する。」とPolancoの活躍に言及している


現地27日からは上位4チームでカリビアンシリーズ出場2チームを決めるプレーオフが始まる。

Mets Claim Reid, Rays Claim Sands

Ryan ReidをMetsが、Jerry SandsをRaysがクレーム。
Edinson VolquezとClint Barmesの40-man roster加入に伴い、DFAされていた。



昨オフにマイナーリーグFAで獲得したReidはスプリングトレーニングで8.0IP、1.13ERA、1BB/6SOと結果を残したもののTriple-Aでシーズンを迎えた。Triple-Aでは59.1IP、2.73ERA、22BB/56SO。シンカーを武器にGB%は68.1%を記録。
ブルペンが足りなくなった6月頭にメジャー初昇格し、7試合投げた。セプテンバーコールアップで呼ばれなかったことからも重要なピースとしては見られていなかったと判断できる。デプス的な立ち位置でオプションが残っているのは便利だが、厚いブルペンを持つPiratesにとっては大きな損失ではない。




SandsはJoel Hanrahan絡みのトレードでRed Soxから獲得したプレイヤーのひとり。ブレイクすれば、というところだったが、Triple-Aで397PA、.207/.311/.329、7HRと期待外れに終わった。トレード自体はMark MelanconStolmy Pimentelを物にしたこともあり、素晴らしい動きと言える。同じくパッケージについてきたIvan De Jesus Jr.はかなり打ったが、ユーティリティー性に乏しいのがネックで40-man rosterに入れられることはなく、先日マイナーリーグFAでOriolesに移籍した。

2013/12/20

Seibu Lions Add Porfirio Lopez on Ikusei Deal

埼玉西武ライオンズが2012年までPirates傘下でプレーしたPorfirio Lopez育成契約でサイン

2007年のインターナショナルFA。
昨シーズンは3月にリリースされており、マイナーリーグでは投げていない。
公式プロフィールは177cmだが、実際はもっと低いはず。ファストボールは88-92MPHの範囲で、本人曰く94MPHまで出たことがあるという。良い変化球もあるが、Double-A到達は厳しいという評価だった。
所詮下部組織のorg guyだが、球速が安定すればLOOGYとしてチャンスはあるかも。

2013/12/19

Bucs Sign Seven Minor League FAs

以下の7選手とのマイナー契約が正式発表。
Brandon MannとElvin Ramirez以外の5人は招待選手としてメジャーキャンプに参加する。

Travis Ishikawa, 1B (MLB: 20PA、.105/.150/.105、0HR、1RBI) (AAA: 348PA、.290/.389/.854、9HR、54RBI)
日本人ファンにも馴染みのある日系選手。2013年はOriolesとYankeesでプレーするも僅か7試合の出場に終わり、White Sox傘下のTriple-A Charlotteでシーズンを終えた。


Brandon Mann, LHP
http://u-gotta-believe.blogspot.jp/2013/12/pirates-sign.html

Michael Martinez, UT
http://u-gotta-believe.blogspot.jp/2013/12/bucs-signed-michael-martinez.html

Kyle McPherson, RHP (AAA: 2G、4.2IP、11H、10R、10ER、4BB、2SO、19.29ERA)
ストライクゾーンのコーナーに93MPHのファストボールを出し入れできるコマンドを持ち、健康ならアップサイドは先発3番手。
2013年は肩に不安を抱えながらもローテーション候補としてスタート。肘も痛めてしまい結局7月にTommy John手術を受け、オフにはJaff DeckerとMikes Mikolasの枠を空けるためにDFAされていた。元から戦力外ではなくウェーバー通過後の再契約を狙った動きだったためこれはプラン通り。NRI扱いだが、復帰はシーズン途中。

Elvin Ramirez, RHP (AA-AA: 49G、61.0IP、60H、39R、37ER、45BB、49SO、5.46ERA)
95MPHのファストボールとスプリットを武器にするが、制球難。
若くして98MPHの速球を投げ、2010年のルール5ドラフトでNationalsから指名された(2011年は肩の手術で登板がなくMetsに返却)。2013年の春に金銭トレードでAngelsにトレードされていた。
メジャー経験は2012年にMetsで20試合リリーフで投げ、5.48ERA、8.4BB/9、9.3K/9という成績だった。

Daniel Schlereth, LHP (AAA: 12G、11.0IP、6H、2R、1ER、8BB、7SO、0.82ERA)
NFLで活躍したMark Schlerethの息子。
90MPHのファストボールとハードカーブを投げる。2012年にはJoaquin Benoitからチェンジアップを学んでいた。
昨シーズンはOriolesとマイナー契約したがメジャー昇格は無し。Triple-Aでは5月にDL入りし、8月終わりに復帰した。

Adam Wilk, LHP
2012年はBaseball AmericaからTigers傘下10位の評価を得た左腕。昨シーズンは韓国のNCダイノスでプレー。17試合、91.2IP投げて27BB、70SO、4.12ERAという成績だった。
90MPHに満たないファストボールにチェンジアップ、スライダーを混ぜる軟投派。

2013/12/18

12/17 Offseason Update

土日に行われたPirateFestからのニュースをいくつか。

Lineup
Clint HurdleはRussell Martinを2番に置くことを考えているらしい。リードオフのStarling Marteと4番Pedro Alvarezはそのまま。

TV Deals and Payroll
球団社長のFrank Coonellyは$19Mのテレビ契約に関して”not even close”とし、Piratesの契約はメジャー全体の上位半分に入るとも語った。
BloombergによるとPiratesのメディアライツは28位。

具体的な数字については言及を避けたが、ペイロールは増額するという。

Loney
James Loneyと交渉していたことをNeal Huntingtonが公に認め、3年/$21Mという契約はPiratesが満足できるレベルではなかったと語った。

Stolmy
またHuntingtonはオプション切れのStolmy Pimentelは来シーズンチームに残ると明言。

RUMOR
CBSのJon Heymanによると、PiratesはIke DavisとMitch Morelandに興味を持っているとレポート。特にMetsは若くて保有期間の長いスターターを求めており、Brewers相手にはTyler Thornburgを要求していた。PiratesからだとNick Kinghamのような投手とされており、Davis獲得自体はいいがさすがにこういう話なら「NO」と言うしかない。
FAのEric ChavezはDiamondbacksが再契約に向けて動いている。

2013/12/14

12/13: Offseason Update/ Roster Moves

Edinson VolquezとClint Barmesとの契約が正式に成立
40-man rosterの枠を空けるためにRyan ReidとJerry SandsがDFAを喰らった。

On E-Volq...
GMのNeal Huntington曰く、ピッチングコーチのRay Searage、GM特別補佐のJim BenedictそしてブルペンコーチのEuclides Rojasは既にVolquezのビデオをチェック済み。いくつか手助けできる点があると考えているらしい。
スカウト陣はVolquezの持ち球やモーションを好んでいるとのこと。

On AJ...
Volquez獲得はA.J. Burnettの去就に係わるものではなく、A.J.現役続行への扉はまだ開いたまま。どちらにせよデプスが必要だったので、質やリスクはともかく1枚先発を加えることは当然の措置。

またメリーランド州に自宅を持つBurnettにOriolesが興味を持っているという話も出てきた。

Losing Out on Loney
James LoneyはRaysと3-year/$21Mで再契約。Loney希望の3-year/$30Mとまではいかなかったが、この条件ならPiratesの予算の範囲内。
Tampa Bay Timesが10日ほど前に”The good thing for us is he liked it here”という球団社長のMatt Silvermanのコメントを掲載しており、環境面でRaysが有利だったのだろう。

選択肢としてはベストのLoneyを失ったことで弱いマーケットがさらに弱くなった。
Andrew Lamboにファーストを任せてもいいのだが、間違いなく保険が必要。そうなれば健康面と年齢に不安のあるとはいえEric Chavezでも悪く無い。

MLBTradeRumorsがトレードを含めたファーストの状況についてまとめている。

LINKS
Pirates take calculated risk in signing Volquez - Beyond the Box Score

Gerrit Cole Curves His Way To Stardom - RotoGraphs

Raising Aces: Bush League: Jameson Taillon - Baseball Prospectus

Bucs Signed Michael Martinez

Michael Martinezとマイナー契約。招待選手としてスプリングトレーニングに参加する。

2011年のRule 5ドラフトでNationalsからPhilliesに加入したユーティリティープレイヤー。守備力は低いが、メジャー3年間では本職のセカンドの他にファースト、キャッチャー、ピッチャー以外全てのポジションを守った。

打撃は酷く、メジャー通算162試合、396打席立ちスラッシュラインは.187/.234/.261。ここ2年マイナーでは404PAで.293/.347/.405とまずまず打っているが、メジャーでのアップサイドは無いと見ていい。
複数ポジションをこなせることは貴重だが、攻守共にリプレイスメントレベル。Triple-Aのユーティリティーを任せられるだろう。

2013/12/13

Buccos Resign Clint Barmes

ようやく、ではあるが予想されていた通りClint BarmesがPiratesと再契約。契約期間は1年、年俸は$2Mで先発出場数により+$1Mのボーナスがつく。

既にGMのNeal HuntingtonはJordy Mercerをショートのレギュラーとしており、Barmesは2013年シーズンのように守備固めやCharlie Morton先発時に起用されるだろう。

Clint Hurdleによると、シーズン終了後に再契約した場合の役割をBarmesに伝えており、Barmes自身はレギュラーとしてプレーできる機会があるかを確認するために、FA市場に出ていたとのこと。

言うまでもなくBarmesのバリューはディフェンスにある。
昨シーズンのPiratesはグラウンドボールピッチャー重視の方針(52.5GB%はメジャートップ)とシフトの多用で成功を収めており、高い守備力を持つショートは欠かせない存在だ。
Barmesだが、2013年のUZR/150はメジャーのショートではAndrelton Simmonsに次ぐ14.2とハイレベル。Piratesに加入した2012年からの2年間に積み上げたdWARは3.9。


さすがに過去2年の契約(2012: $5M、2013: $5.5M)は高すぎたが、WARベースで考えると来シーズンのバリューは約$3M。チームにとってとても良い形で契約することができた。

Twitter上では#AlwaysSmoothのハッシュタグが飛び交い、PNCパークではファンがDon't Stop Believin'"She took the midnite train goin' anywhere."のパートを歌う、Piratesファンにとって馴染みの光景はもう1年続くことになる。

WM Day 4: Last Day of WM, Barmes Returns

ウインターミーティングが終了。

Day 1
Day 2
Day 3

4日間のハイライトはChrlie Mortonの契約延長とEdinson Volquez獲得、そしてClint Barmesとの再契約。
現時点でのペイロールはおよそ$73M。

Pitching Rumors...
面白い存在だったRoberto HernandezはPhilliesと$4.5M(w/ $1.5M incinteives)でサイン。”Carmona”本人が金銭面で良いオファーを蹴ってまでPhilly入りを望んでいたらしい。

信憑性がどうかというところだが、John Perrotto曰くリリーバーのMatt Guerrierを狙っているとのこと。

Backup SS...
補強ポイントのひとつである控えショートが埋まった。
Clint Barmesと1年$2Mの再契約で合意。スタメン数により$1Mのボーナスつき。

Still Looking Options at First...
ウインターミーティングを終えてもファーストは未決定。
依然トップターゲットはJames Loney。ただ、Loney側が求めているとされる3-year/$27-30Mは予算の範囲外で、Mitch MorelandやJustin Smoakにも目を付けているという話もある。

Loneyが良い悪いの話ではなく、オプションが限られている状況なのだからこればかりは仕方ない。

Rule 5 Draft...
前評判の高かったZack Thorntonはピックされず。しかし、BrewersがWei-Chung Wang(王維中)をドラフトした。返却の可能性も充分考えられるが、スタッフが良いのでメジャーに残る可能性も否定はできない。

Rule 5ドラフトレビュー

2013 Rule 5 Draft Review

Rule 5ドラフトでは40-man rosterが埋まっているPiratesからの指名は無し。
各所で指名が予想されていたZack Throntonはドラフトされなかった。

Pirates傘下から失ったのは3人。

MLB Phase
Wei-Chung Wang (王維中), LHP, (Rk: 12G、47.1IP、37H、18R、17ER、4BB、42SO、3.23ERA、0.87WHIP)

サプライズ。
今年アメリカデビューした台湾人左腕。2011年に$350Kで契約合意するもメディカルチェックに引っ掛かり、Tommy John手術を経験。結局$250Kでサインした。
一度契約無効になり、再び同じチームと契約した場合にRule 5資格が発生する。マイナー1年目を終えたばかりのWangが今回指名されたのはこのため。

Tommy John手術からは順調に回復しており、2013年は自己最速の95MPHを叩き出した。
最大の武器であるファストボールは平均92MPHでシーズン終盤には93-94MPHを安定して計測。曲がりの大きいカーブとチェンジアップは既にメジャーリーグピッチになりうるとの評価を受けている。アジア人特有のワインドアップで静止するフォームが特徴的で投球動作もクリーン。

ポテンシャルは先発3-4番手。BrewersはWangのアップサイドを好んでいるとのこと。Johan SantanaがSingle-Aから引き抜かれた例があるが、Santanaは3年間で294.0IP、Wangは47.1IPしかプロで投げていない。
モップアップやLOOGYで使われる可能性が高いとはいえ経験不足は明らか。シーズン通してMilwaukeeに残れるかは疑問だが、94MPHの速球、プラスのカーブ、制球力を備える左腕なので戦力になってもおかしくない。

Triple-A Phase
Charles Cutler, C, (AA: 301PA、.298/.397/.420、3HR、26RBI、20CS%)
WBCイスラエル代表。2011年オフにマイナーフェーズRule 5でCardinalsから獲得した。
マイナーの控え捕手という立ち位置で、守備力は高くないが良いコンタクト能力と選球眼を持つ。

Roberto Espinosa, RHP, (A-, A+, Rk: 24.2IP、15G、9R、7R、15BB、26SO、2.55ERA、1.22WHIP)
2008年のInt' FA組。2013年はA-でBrett McKinneyとクローザー2枚体制をとった。A-では被AVG.171、K%は24.3%。一方で14.0BB%、5.47BB/9と、コントロールの悪さも披露。
契約当初は93MPHまで出るとの評判だったが、昨年のキャンプでは90MPHに届かなかった。サイドスローから投げ込まれるスライダーはVSL時代にリーグでベストとの声も。



Triple-Aラウンドで獲得したのは3人の右投手。
Triple-A Phase
Tyler Sample, RHP, Royals, (A+: 48.0IP、43H、33R、27ER、49BB、47SO、5.06ERA、1.92WHIP)
6'7"の長身。2008年と2009年にはBaseball AmericaからRoyals傘下14位という評価を受けていた。
91-94MPHのファストボールと77-81MPHのナックルカーブのコンビネーション。
球速はリリーフで96MPHまで出たこともある。フォームが安定せず、2013年のBB/9は9.2かなりの制球難。

A.J. Morris, RHP, Cubs, (AA: 72.0IP、74H、50R、38ER、35BB、53SO、4.75ERA、1.51WHIP)
2009年にドラフト4巡目にNationalsから指名。肩の手術を受けた2011年オフにTom Gorzelanny絡みのトレードでCubsに移籍した。
90MPH前後のシンカーとスライダーを投げる。グラウンドボールピッチャーでGB%は56.7、2010年には60.8GB%を記録した。

Felipe Gonzalez, RHP, (Rk: 48.1IP、40H、17R、12ER、17BB、45SO、2.23ERA、1.18WHIP)
2008年からDSLで4シーズン過ごしたが、2012年はケガのため全休。2013年にようやくGCLでアメリカデビューを果たした。

2013/12/12

Pirates Sign Volquez

フリーエージェントのEdinson Volquezと1-year/$5Mで契約合意。
Volquez自体は賛否あるだろうが、buy-lowということで契約自体は悪くない。

アップサイドはあるが、2008年以降は目立った成績を残せてない。
最大の懸念のひとつコントロールで、2013年の4.07 BB/9という水準過去3年の平均xFIPは4.11。
キャリア平均GB%は48.1%とPiratesの方針にフィット。

Francisco Liriano 2.0になるかJonathan Sanchez 2.0になるかはまだ誰にも分からない。Lirianoを復活させたピッチングコーチのRay SearageやGM特別補佐で元ピッチングコーディネイターのJim Benedictの手腕が試される。

WM Day 3: Morton Gets a 3-Year Extension

Pitching Rumors...
ESPN New YorkのAndrew MarchandによるとJohan Santanaに興味を持っているのはYankees、Mets、Orioles、Rays、Royals、Twins、Brewers、そしてPirates。
肩の手術をしたSantanaは現在180フィートの距離でボールを投げることができるらしい。既にPirates側はキャンプでの顔合わせと身体検査を要求している。

Charlie Mortonと3-years/$21Mで契約延長。ピッチャーとしてはクラブ史上最大の契約。

・Edinson Volquezと1-year/$5Mで契約合意。
ただし、これによってA.J. Burnettとの再契約が消えたわけではない。

First Baseman Rumors...
・Logan Morrisonのトレード話は継続中と伝えられたが、その数時間後にCarter CappsとのトレードでMorrisonのMariners行きが決定。

・Corey HartもMarinersに決まった影響で、James LoneyはPirates、Rays、そしてBrewersの争奪戦に。
この3チームはIke Davisのトレードを狙っているとも伝えられている。Davisが動くのはLoneyの去就次第。

Peter GammonsがMLB Net WorkでJustin WilsonとMitch Morelandのトレードに言及したが、さすがにこれは論外。

Bucs Send Haynes to Yanks
後日指名選手となっていたChris Stewartのトレード要員はKyle Haynesに決定。

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Cutch Extend His GF
Andrew McCutchenが交際4年のガールフレンドMaria Hanslovanにthe Ellen Showで公開プロポーズ

3 More Years of #ElectricStuff

Charlie Mortonと3年$21Mで契約延長。
ピッチャーの契約としてはフランチャイズ史上最大となる。(野手はJason Kendall 6/$60M)


2014: $4M、2015: $8M、 2016: $8M、 2017(club option): $9.5M + $500K incentives (buyout $1M)
もし、トレードされればオプションは相互に変更。Morton側がオプション拒否すればバイアウトの権利は剥奪される。

Tommy John手術から復活した2013年は$2M。今オフに最後の調停権があったが$4Mで契約しており、バイアウト込みの2年/$17M+オプションでFAを先延ばしにした形となった。

肘のリスクはあるが、健康なら#ElectricStuffを武器に優れた3番手になれることは今年で証明済み。
2017年まで保有することはないだろうが、2年先を見ればMortonのような存在は不可欠。
2015年以降もベテランの先発4-5番手としてGerrit Cole、Jameson Taillon、Nick Kingham、Tyler Glasnowらが入る若いローテーションを支える活躍が期待される。
来年MortonがFA市場に出れば$10M以上のバリューが出ることは想定できるし、今オフにScott Feldmanが3-year/$30Mの契約を得たことを考えるとリーズナブルな契約となった。


LINK
Locking Up the Second Charlie Morton - Fangraphs

Bucs Send K.Haynes to Yanks as PTBNL in C.Stewart Trade

後日指名選手となっていたChris Stewartのトレード相手はKyle Haynesに決定。

VCU出身でドラフトは2012年の20巡目。Baseball Americaからの評価はヴァージニア州で25番目だった。
昨年はShort-Season A、今年は主にSingle-Aでクローザーを務めた。7月からは先発に転向し、8先発、42.0IPで18BB、39SO、1.93ERAと好成績を残している。
90-92MPHのファストボールはリリーフだと93-94MPH。過去には96MPHまで出たこともある。80MPHほどのパワーカーブもあるが、ピッチングのほとんどは速球だ。
三振を取れるが、コマンドやセカンダリーピッチが未熟でマイナーのデプス程度に収まると言われている。変化球が良くなればリリーバーとしてメジャーで見ることができるかもしれない。


 

2013/12/11

WM Day 2: Lots of Pitching Rumors, Lots!

First base Watch
”トップターゲット”とされていたJames Loneyとの話し合いは続行。

FOXのKen RosenthalはLogan Morrisonのトレード先にPiratesの他にBrewers、Marinersも”Hottest Teams on LoMo”としている。

Eric Chavezに興味。もちろんサードのプラトーンではなくファーストのプラトーン要員として。350PA以上は2007年が最後。2013年のvs. RHPは.279/.335/.492、9HR。

Pitching Rumors: #OneMoreYearAJBurnett, Bucs Out on Arroyo?
A.J. Burnettのエージェントがウインターミーティングの会場入り。
去就に関してBurnett本人は「まだ未定」と友人に語っていたらしい。

Cincinnati EnquireのC. Trent Rosecransが、PiratesはおそらくBronson Arroyo獲得から外れたとリポートした。

FOXのJon Morosiによると、PiratesはJustin Wilsonへのトレードオファーに耳を傾けるつもりだという。既にNationalsがチェックをしたという話も。

”Next Liriano”としてEdinson Volquezの名前が挙がっている
また、FAのJason HammelにはPirates、Cubs、Royals、Bravesが興味を持っているらしい。


NH Says...
GMのNeal Huntingtonは「Gregory Polancoを開幕ライトのオプションに数えていない」と語った。開幕はTriple-Aで迎え、ライトを中心に外野全ポジションを守らせる予定とのこと。
2012年のStarling Marteのように430PAあたりをTriple-Aで経験してからのメジャーデビューが理想か。
ライトのデプスの追加はJaff Deckerで終わり、これ以上の補強はないことはほぼ確実。

ショートについてはJordy Mercerをレギュラーとして使いたいが、競争相手を求めているという。

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2013 GIBBYS
MLB.comのGreatness in Baseball Yearly AwardsでPiratesから3部門がトップ投票を集めた。
Setup man: Mark Melancon
Comeback Player: Francisco Liriano
Storyline: Pirates Return to Postseason

2013/12/10

WM Day 1: Bucs Looking for a First Baseman

Pitchers
Bronson Arroyoの代理人Terry Brossと面談予定。Arroyo側も”very intersted in Pirates”という話もある。一方で早い段階から噂のあったTwinsがArroyo獲得に向けて動いている。

週明けの今日もA.J. Burnettの状況は変わらず。
BurnettがToronto時代にメンタル面のアプローチなどの影響を受けたRoy Halladayは引退を選んだ。

もし田中将大がポスティングシステムで移籍をすることになっても、Piratesは入札をしない、とGMのNeal Huntingtonが語った。

肘痛に苦しんだWandy Rodriguezの経過は今のところ順調で、早い段階でのスローウィングプログラムは好感触だったとのこと。スプリングトレーニングには間に合う見込み。

あるアメリカンリーグのフロントはPiratesがブルペンの一人をトレードすると見ているようだ。Vin Mazzaro、Jeanmar Gomez、Bryan Morris、そして先発が本職のStolmy Pimentelがオプション切れ。

First base man
最も重要な補強ポイントであるファーストにはAdam LindとLogan Morrisonの名前が挙がった。
現状Morrisonについては”mild interest”。先週Marlinsに対してアプローチを仕掛けたらく、Josh Harrison + αでトレードの話をしたとも伝えられている。

LindのトレードはBlue JaysがNeil Walkerを要求。Jays側も基本的にLindを動かすことは考えていないようで、要求は低くはならない。

またドラフトピックに影響するFAとサインしない可能性が高く、Kendrys Moralesの線は無いと見ていい。

Mark Trumboについては忘れていいだろう。

Backup SS
Post-GazetteのBill Brinkによると、Piratesは守備力の高いショートを求めており、Clint Barmesとは連絡を取り続けているとのこと。
Danny Espinosaがトレード要員に挙がっており、交換要員次第ではこれも面白いか。

Right Field Situation
Huntington曰く、ライトの補強はなし。打者(ファースト)の補強については強調した。

2013/12/09

12/6-12/8 Offseason Update

明日からウインターミーティングが開幕。

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Still Waiting  on Burnett's Decision
金曜日にClint Hurdleが地元ラジオに出演。A.J. Burnettとの再契約に関しては”There's still a chance.”と語った。しかしいつまでも待つわけにはいかず、状況を楽観視できない。

Pitching Hunt
当然プランBとして先発投手の補強に動いており、既にBronson Arroyoをチェックしたらしい。個人的には1-year/$6.5-7MでいけるならChris Capuanoとサインしてほしい。
David Priceに関してはNeal Huntingtonが否定のコメントを出している。

Need a First baseman
Pirstesも獲得に動いていたと言われるMike Napoliは2-year/$32MでBostonと再契約。
FA、トレードマーケットにいる主なファーストはJames Loney、Kendrys Morales、Corey Hart、Ike Davis、Mark Trumbo、Logan Morrison、Adam Lind、Mitch Moreland。

Bench Depth/Backup SS
Jordy Mercerのバックアップもまだ不透明。安価でClint Barmesを呼び戻すのが理想だが、Paul JanishやElliot Johnsonの名前も考えられる。

Still Looking to Upgrade RF?
Jason Kubel、Michael MorseなどがFA市場に残っているが、彼らにお金をかけるのはとんでもない。Jose Tabata/Travis Snider/Andrew Lambo/Jaff Deckerから選ぶ現状で春を迎えるのが濃厚か。

Rule 5
現地12日はRule 5ドラフト。各所で名前が挙げられているZack Thorntonは高確率でピックされそう。
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2014 Updated Draft Order
来年のPiratesのドラフト1巡目指名権が全体27位から全体26位に繰り上げ(draft order)。YankeesがBrian McCann、Jacoby Ellsbury、そしてCarlos Beltranとサインしたため、1巡目(全体18位)の指名権とsupplemental roundの2つの指名権を失ったのが理由。

GFJ is Going to Miami
ノンテンダーFAのGarrett JonesがMarlinsと2-year/$7.5M(2014: $2.5M、2015: $5M)で合意。明日にも正式発表があると見られている。これでMorrisonがトレードされる可能性が高くなった。

Former Buccos Signed with...
Nate McLouthが2-year/$10.75M(!)でNationals入り。Chad Quallsは2-year/$9.5MでAstros。42歳のJose ContrerasはRangersとマイナー契約を結んだ。

Tokyo Bay? 
読売ジャイアンツがJason Bayに興味を持っているらしい。

2013/12/06

12/4-12/5 Offseason Update

Loney on Pirates Rader
ESPNのJason StarkによるとPiratesがJames Loneyをトップチョイスにしているという話があるらしい。
また、Adam LindMitch Morelandついてトレードの問い合わせをしたとのこと。

Yahoo!のJeff Passan曰く、Loneyは当初4/$40M、現在は3 years/$27-30Mでの契約を狙っているようだ。
Justin Morneauの例(Rockies: 2/$13M)が影響することも充分考えられる。跳ね上がることは無いだろうが、条件的には2 years/$15-16M以内に収まれば理想。


Snider Had Surgery on His Left Foot
Travis Sniderがシーズン終了2週間後に左足親指の骨棘(きょく)を取り除く手術を受けていた。
DL入りのきっかけともなった左足に痛みを覚えたのは2012年の9月。当初は足底の靭帯を痛めたようなものと思っており、オフの間に癒えることもなくそのままシーズンに入ってしまったらしい。

SniderとGMのNeal Huntingtonはこの軸足のケガがメカニクスに悪影響を与えたと語っており、今回のtenderは状態次第でブレイクがあると判断されての措置だったようだ。シーズン中に手の位置やスタンスを変えるなど思考錯誤していたのはファンから見ても明らかだった。

スプリングトレーニングには間に合う予定。クリスマス後には運動開始、1月に筋肉の治療を受けるとのこと。


Because Price is Pricey
PassanがDavid Priceのトレードに興味を持った7チームをレポート。Piratesの名前も含まれている。
一応触れてはおくが、当然騒ぐほどの話ではない。

John Perrottoが「以前よりJameson TaillonをDavid Priceのような選手とのトレードに前向き」とtweetしたが、これは決して「TaillonでPriceを狙っている」という意味ではないので注意が必要。それにRays側が1対1の要求飲むことも考えづらいし、Perrottoは「Gregory Polacnoを要求されれば破談するだろう」とも書いている。

その後PiratesはPrice争奪戦のコンテンダーではないとの報道が出ている。


Article on Gaffney
Stanfordのランニングバックを務めるTyler Gaffneyに関する記事が出ている。
Gaffneyは2012年のドラフト24巡目指名で、1シーズンプレイした後大学に戻りアメフトをする道を選んだ。

Red Bird Put on the Sox
Edward MujicaがRed Soxと2 years/$9.5Mでサイン。
Mujicaでこれだけのバリューがあると見なされているのなら、仮にTony WatsonやMark Melanconをトレードしたとしてもかなり良い見返りが期待できそう。


Royal "Ao"
Brewersの青木宣親Will SmithとトレードでRoyalsに移籍。
OBPは2年連続で.350を越え、2013年は674PAでわずか40SO。内野安打はメジャートップの45本。
Pirates戦では2年間で139PA、.281/.360/.372、2HR、6SBという成績。
個人的には日本人として青木の打席だけは複雑な心境で見ることもあったが、来年に限ってはその必要もなし。むしろあれだけいやらしいバッターが移籍してくれるのはありがらいくらいだ。


Pirates Sign ”ブランドン”

Baseball AmericaのTransactionsによると、日本でお馴染のBrandon MannがPiratesとマイナー契約。
2013年はWashington Nationalsとマイナー契約するも3月28日にリリース。その後は4月に日本に戻り、BCリーグの信濃グランセローズでプレーし、30試合、72.1IP投げ41BB、62SO、4.73ERAという成績を残した。
9月に元阪神タイガースのJeff Williamsのようなサイドスローにフォームを変え、先月には福岡ソフトバンクホークスの入団テストに参加。しばらく音沙汰が無かったが、Piratesが拾われる形となった。

フォーム変更後はファストボールは149km/hに達し、コントロールも向上。スライダーの曲がりも大きくなったとのこと。
マイナーでは2010年にDodgers傘下のA-Advancedで投げたのが最後。Double-Aのデプスとしての獲得だろう。スプリングトレーニングで切られたり、日本球界に復帰したりしても驚きは無い。

 

2013/12/04

12/2-12/3 Hot Stove Update

Buccos Tender All Arbitration-eligible Players
発表までに時間を要してファンを待たせる形となったが、Piratesは調停権を持つ7選手に契約を提示。
また、既にDFAをされ、ウェーバー期間中であるGarrett Jones、Kyle McPherson、Michael McKenryの3人はnon-tender FAとなった。
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Pitchers
・Vin Mazzaro, RHP $800K
・Mark Melancon, RHP $3M
・Charlie Morton, RHP $3.9M

Infielders
・Pedro Alvarez, 3B $4M
・Gaby Sanchez, 1B $2.3K
・Neil Walker, 2B $4.8M

Outfileder
・Travis Snider, RF $1.4M
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特にnon-tenderの可能性が高いと見られていたSniderに関してはやや驚き。
25歳までの成績がBrandon Mossに近いというデータも出ており、この金額とライトの市場が限られていることを考えればもう一度Sniderブレイクを待つ選択はあり。ただし、option切れなので状態次第では早いうちにに切られる可能性も充分考えられる。
Gaby Sanchezは「来年もプラトーン要員として考えている」とNeal Huntigntonが発言しており、tenderの可能性は高かった。

FAの補強がまだの現状で40-man rosterの総年俸は約$67M。(2013年開幕時:約$67M、2013年終了時:約$74M)
Tribune-ReviewのRob BiertempfelはPiratesがFAに$15Mほど払える可能性があると指摘している。

Finding a Bargain?
PiratesはNon-tender FAになったプレイヤーにはそれほど熱心ではないらしいが、少なくともJ.C. Gutierrezには興味を持っているとのこと。

Beard to Bucs?
Boston GloveのNick Cafardoによると、PiratesはMike Napoliを”the perfect fit at 1B”として見ているらしい。
MLBTRの予想では3 years/$42M、1年あたり$14Mとなっている。例えA.J. Burnettと$10M以下で再契約できたとしても、これでは予算の範囲外。より安く、2年契約でとなればいいのだが、さすがにそれは考えにくい。

Comparing Ellsbury’s Contract to Cutch’s
Jacoby Ellsburyが7 years/$153MでYankees入り。
Twitter上ではAndrew McCutchenの残り契約(5 years/$59.6M)との比較が話題になった。
Dan Szymborskiによると、ZiPSはもし今Andrew McCurchenがFAなら7 years/$238Mと見積もったとのこと。

Morneau on His Way to Denver
Justin MorneauがRockiesと契約合意。さすがにここ3年で0.4WARの選手に2 years/$13Mはオーバーペイ。
Pirates移籍後今後何年も見るであろうリレープレイに係わったMorneauだが、92PA、.260/.370/.312、0HRと期待の長打力を発揮することはできなかった。

Lincoln on His Way to Pennsylvania
Blue JaysとPhilliesの間で元Pirates同士が絡むトレードが実現。Brad LincolnがPhilsへ、Erik KratzとRob RasmussenがJaysへ移籍する。LincolnとKratzは2010年にPiratesでチームメイト。

2013/12/03

Bucs Acquire Chris Stewart from Yankees

PiratesはYankeesからトレードでChris Stewartを獲得。
見返りはPTBNL(後日指名選手)。Stewartの枠を飽けるためにMichael McKenryがDFAされた。

Yankeesからnon-tender濃厚だったStewartの来シーズンの年俸は$1M。同じく調停権を持っていたMcKenry($900K)と金銭面で大きな違いはない。McKenryが好守共に厳しいシーズンを送ったことや、シーズン後半にヒザを手術した影響もあっての動きと見ていいだろう。

Stewartは340PAで.211/.293/.272と打つ方では全く期待できないが、素晴らしいピッチフレーマーとして知られている。
投球のブロック能力を示すRPP(Passed Pitch Runs)は2.7と平均以上。Yankees投手陣との相性もあったのだろうが、メジャーワースト2位のパスボール12はやや懸念される点か。
なかでも送球能力はエリートレベルと評され、Stewartを現役トップに挙げるスカウトもいるらしい。


これで来シーズンRussell Martinのバックアップを務めるのはStewartでほぼ決まり。
FangraphsのJeff Sullivanの言葉を借りれば、Piratesはピッチフレーミング能力で球界ベストのチームとなる。
McKenry、Carlos PaulinoNevin Ashleyよりしっかりしたバックアップ捕手が必要だったので人材、経験的に申し分なし。
2015年以降の正捕手候補であるTony Sanchezにはoptionが残っており、Martinの控えとしてベンチを温めるよりはTriple-Aで出場機会を得るほうがベターと見ることができる。また、MartinとStewartのどちからがケガで離脱した場合は優秀な穴埋めとしても起用できる。


”The Fort”のニックネームで親しまれたMcKenryはおそらくこのままチームを去ることになる。まだoptionが残っているとはいえ、40-man rosterに4人もキャッチャーを置くことが難しいことや不振とケガもあり状況は厳しかった。
Rockies傘下時代からの恩師Clint Hurdleに声をかけられ、2011年6月にPiratesに加入。
あの#JerryMealsSaysItsSafeが起きた時にマスクを被っていたのがMcKenry。メジャー初HR今年4月のReds戦でのHRなどの劇的な一打にはとても興奮させられた。
2013年は左ヒザの半月板損傷で後半戦を棒に振ったが、ROOT Sportsの臨時コメンテーターとしてもチームを支えた。

Evan Chambers Passed Away

Pirates傘下に所属するEvan Chambersが先週末に24歳の若さで急死していた。
死因については”passed away  in his sleep”とされており、就寝中の突然死ということだろう。

高校時代の2007年にRockiesからドラフト19巡目で指名されるも進学を選択。2年後の2009年にドラフト3巡目でPiratesに指名され契約。小柄で太い体格はKirby Puckettのようだとも言われ、肩以外のツールが揃ったアスリートとして期待されていた。

プロ入り後は毎年高い出塁能力を見せるも伸び悩んだ。依然打撃面でのシーリングの高さを評価する声もあったのだが、2013年はスプリングトレーニング中に足を骨折し、結局7月半ばにリハビリのためにGCLで4試合の出場したのみだった。

 

2013/12/02

Prospect Profile: Edwin Espinal

Edwin Espinal (エドウィン・エスピナル), 1B
Born: Jan 23, 1994. Bats: Right, Throws: Right. Height: 6-3, Weight: 210
Signed: International FA (Dominican Republic), 2011

Luis Poloniaが運営するアカデミー出身のEspinalは2011年4月に$150KでPiratesと契約した。
わずか1年、17歳でDSLを卒業し、翌年にはBaseball AmericaからDSL/VSLのTOP20のひとりに選ばれた。
その小さいトラックような体格から”Tank”というニックネームをつけられており、かなりのパワーポテンシャルと内野手としては傘下で最高の肩を持つ。
プロ入り後は体重と守備範囲の狭さを考慮しサードからファーストにコンバートされている。毎年体重を絞ってきてはいるのだが、2013年はサードでの出場は1試合のみ。

打席では荒削りながら体型からは想像できないほどのリズムとバランスを備えている。
持ち前のパワーはまだ充分に試合で発揮できていないが、プロ3年目の2013年は8月に2HR、ダブル5本、.734OPSと良い兆候を見せた。
しかしながら、19歳とはいえファーストとしては打力不足。打者としてはとても未熟だが、秘めるものは大きいだけに2014年はパワー、選球眼共に更なる成長が求められる。

IT'S NOT A "RUMOR"

ESPNのDavid Schoenfieldがいくつかスリーウェイトレードについて書いている。

Pirates絡みのものは、Pirates-Marlins-Rockies間のトレード。
Pirates: get: Troy Tulowitzki
Marlins: get: Dexter Fowler, and Jordy Mercer
Rockies: get: Gregory Polanco, Alen Hanson, Steve Cishek, Justin Nicolino, and Jake Marisnick

突っ込みどころ云々はともかく、注意してもらいたいのはこれが”噂、rumors”ではないこと。
夏にもGiancarlo Stanton for Jameson Taillon, Gregory Polanco, Tony Sanchez (and Alen Hanson)という記事が出ていたが、あくまでこれらはSchoenfieldのアイデア、妄想。


例えばPiratesがPolancoをトレードできるという話が全く無いにも関わらず、Twitterを見る限りではStanton関連の話によって「Polancoを出せる」という考えを少なからずファンが勘違いしていたのは事実。


もちろん非現実的な内容だとしても、こういうことを考えることは面白いしSchoenfieldの書いたことを否定するつもりも全くない。ただ、ファン目線ではこの件に限らず何でもかんでも”rumor(s)”と思わないように気をつけるべきだろう。

2013/11/28

Pirates Add Pitcher from Czech

20歳のチェコ人ピッチャー、Marek Minarikとマイナー契約。

6' 7"の長身から88-91MPHのファストボールを投げる。動きには欠けるが93MPHに達することもあり、伸びる余地はありそう。変化球は75MPHのカーブとスプリットのように落ちる85MPHのチェンジアップ。

2011年から2012年まではPhillies傘下のルーキーリーグに所属し、リリーフとして15試合20.0IP、3BB、15SO、3.15ERAという成績。2013年のスプリングトレーニング中にPhilliesをリリースされ、シーズンはチェコリーグで過ごした、
昨年秋のWBC予選ではチェコ代表として投げている。

現在組織内に所属するヨーロッパ出身のプロスペクトはDovydas Neverauskas(リトアニア)、Daniel Arribas(オランダ)に続いて3人目。


   

11/25-11/27 Offseason Update

Burnett Update
GMのNeal Huntington曰く、PiratesはA.J. Burnettに対して市場価値での金額を提示しないとのこと。

決してBurnett再契約に消極的なことはなく、PiratesはBurnett残留に向けて意欲を持ち続けている。出せる金額はあるはずだが、別の補強に動いていることもあって慎重な姿勢を見せているというところか。
$10Mと設定したとも言われるが主要メディアは報じておらず、具体的な話が出てくるまで様子見。

"If he or others want a market-value deal, 
they'll sign elsewhere." - Neal Huntington

Thanksgiving Furkey?
Rafael Furcalのエージェントによると、PiratesはFurcalに興味を持っているチームのひとつらしい。
36歳のFurcalは今年の3月にTommy John手術を受けシーズン全休。
Jordy Mercerを押しのけてレギュラー、というなら論外だが、バックアップ要員としてNRIで契約という話なら悪くない。
先週Lance Berkmanとコンタクトをとった話よりはFurcalの件ほうがまだ理解できる動きだろう。

Pirates RF Solution
FangraphsのEno SarrisがJaff Deckerを加えたPiratesのライトについて記事を書いている。

there’s a stable of solutions in right field, and some 
short-term opportunity for those guys to step forward.- Eno Sarris


Will Pirates Lose Thornton?
Baseball AmericaのBen Badlerはルール5ドラフトの全体1位指名候補にZack Thornton挙げた
ナンバーワンピックかはともかく、Thorntonの指名はプロテクトを外れた段階から予想されている。
90MPHのシンカーでゴロを打たせ、スライダーで三振を取ることもできる。チェンジアップは左打者にも有効。

Hafner Join "Century Club"
Baseball Americaがマイナーで100SOを奪ったリリーバーを記事にしている。
その中でPirates傘下のRyan Hafnerが言及された。
球速は91-93MPHと先発時代から変わっていないが、三振を取るために加えたスライダーが威力を発揮した。

Giants Sign the Man Throws Gas
マイナーリーグFAのErik CordierがGiantsとメジャー契約でサイン。
2013年はPirates傘下のAAAで53.0IP投げて28BB、65SO、4.58ERA。制球難ながらも100MPHに達するファストボールを頻繁に投げて注目を集めていた。

2013/11/27

Bucs Sign Eppley, Ashley To Minor League Deal

Cody EppleyNevin Ashleyとマイナー契約。
二人とも招待選手としてスプリングトレーニングに参加する。


Cody Eppley, RHP
ペンシルバニア出身の28歳のサイドアーマー。
88MPHのシンカーとスライダーが武器で、59試合投げたYankees時代の2012年には60.3%のGB%を記録したことがある。
2013年はYankeesで2試合の登板に終わった。その後はYankeesとTwinsのAAAと独立リーグのLancesterで投げて47G、27.1IP、32BB、43SO、6.08ERA、1.859WHIPという成績。




Nevin Ashley, C
2006年にDevil Raysからドラフト6巡目で指名。
今シーズンはReds傘下のTriple-A Louisvilleで過ごし、スラッシュラインは.235/.328/.374。
過去には2009年と2010年にBaseball Americaから”Best Defensive Catcher”に選ばれている。40%を越えたこともある盗塁阻止率はキャリア平均で36%。
Triple-Aの控え捕手を務めることになるだろう。

2013/11/26

Buccos Acquire Decker & Mikolas for Dickerson


本格的に、と言うのは違う気がするが、ようやくPitatesのオフシーズンがスタート。

Alex DickersonをPadresにトレードし、Jaff DeckerMiles Mikolasを獲得。40-man rosterの枠を空けるため、Garrett JonesとKyle McPhersonがDFAされた。


MikolasはPiratesが好むグラウンドボールピッチャーで、GB%は毎年50%前後を記録。
98MPHまで達するファストボールを中心にlow 80sのカーブを交えるピッチングスタイルだ。
2013年は主にTriple-Aのクローザーとして54試合に投げて3.25ERA、26SVを記録した。
球速やツーシームの動きが安定すればメジャーで投げるチャンスも充分でてくるか。マイナーオプションがひとつ残っているのでデプスとしてもまずまずの存在になりうるだろう。


2008年のドラフト1巡目指名(全体42位/supplemental pick)の”JAFF” Deckerは辛抱強いアプローチとコンパクトなスウィングを持つギャップヒッターとして存在感を示してきた。一部では似たサイズのMatt Stairsと比較されている。外野3ポジション全てを守ることができ、堅実な肩も備えている。
Baseball America Prospect Handbookによると、欠点は甘いボールを待ちすぎた結果三振が増えること。

昨シーズンは足底筋膜炎に苦しんだこともあり、出場はわずか56試合。2013年は打者有利のPCLで.286/.381/.443、23ダブル、10HRという成績を残した一方、350打席で55個もの四球を選んでいる。
出場機会には恵まれなかったが(13G, 4-for-26)、初めてメジャーにも昇格した。


PiratesはDeckerのツールやOBPスキルを好んでおり、春の結果次第では開幕rosterに入る余地があると見ているらしい。オプションは残りふたつ残っている。
GMのNeal Huntingtonはこの動きがノンテンダー候補のTravis Sniderに与える影響に関して”We're working through the process”とコメントしている。



Padresに移籍するAlex Dickersonは2011年のドラフト3巡目でSan Diego北部で育った。
プロ3年目の今年はDouble-Aで.288/.337/.494、17HRとブレイクし、Eastern Leagueの新人王に選出。絶好調だった7月にはAlex RiosやAlexei Ramirezがトレード候補だったWhite Soxが興味を示していたことも。
ファーストとしてドラフトされたが、2013年はシーズンとAFLを通して学生時代のポジションであるライトとレフトを守った。
タイプ的にパワーが足りないので外野のほうがバリューが増すが、近い将来のPiratesの外野陣にDickersonが入ることはノーチャンス。


Piratesは同じ23歳ながらDickersonよりメジャーに近いDeckerを選んだ。
Gregory Polanco昇格までのつなぎは必須で、組織内でライトを任せるなら現時点の候補はAndrew Lambo(1Bも)、Jose Tabata、Travis Snider(再契約も)。
ここに戦力としては未知数なDeckerが加わるわけだが、こういうタイプがデプスにいることは悪くないだろう。むしろ4th OFとして面白い存在になれる可能性すらある。

Mikolasに関してはRay Searageの指導により2014年版Vin Mazzaroになれるかもしれない、と言ったら楽観的すぎるだろうか。




Garrett Jonesがチームを去ることは分かっていたが、ノンテンダーではなくDFAという形になった。
2013年は右投手専門ながら.233/.289/.419、15HR、と寂しい成績に終わったJones。目立ったパフォーマンスはアルゲイニー川にぶちこんだ”River Shot”くらい。
年俸調停で$5.3Mまでサラリーが上がることが予想され、金銭面、年齢、成績を考えると厳しい状況だった。
2009年から所属する数少ない選手のひとりなので残念だが、こればっかりは仕方ない。

少し驚きだったのはKyle McPherson。
健康なら優れたコマンドを持ち、93MPHの速球と良いカーブ、チェンジアップを投げる先発3番手クラスの実力の持ち主。
以前から肩に問題を抱えていたが、2013年は肘を痛め7月にTommy John手術を受けた。
Huntingtonは難しい決断だったと話しており、ウエーバーを通過すればPirates傘下に残したいという意向も示した。

2013/11/25

Gregory Polanco Photoshop Contest!

Original photo can be viewed on here.

It's not official, it's not even August, 2014... but Gregory Polanco looks really really good in black and gold.

2013/11/24

11/17-11/23 Weekly News and Notes

Bucs Interested in The Big Puma
Lance Berkmanの代理人であるMike Moyeによると、Pirates側からアプローチがあったらしい。
しかしながらBerkmanは引退を示唆しており、この話はここまでになりそう。

どの程度の興味を持っていたかは伝えられていないが、安価でギャンブル的な意味合いなら理解できる範囲。とにかく、Piratesがファースト市場にいることは確認できた。

Cards Add CF and SS
CardinalsがトレードでPeter Bourjosを獲得し、FAのJhonny Peraltaと契約間近。
Jon JayのセンターでのキャリアUZR/150が-0.6に対し、Bourjosは20.2。健康ならスピードとオフェンス面も含め、とてもいやらしい存在になるだろう。

バイオジェネシス絡みやBABAIP(.374)のリスクもあるとはいえ、Peraltaの打力はPete KozmaやDaniel Descarsoより上。メトリクス視点で見れば守備は平均的。

Spring Training Schedule
2014年のスプリングトレーニングの日程が発表。
Black & Gold Gameは2月25日。ナショナルリーグのチームとの試合はPhilliesとの3試合のみ。

Zips Top 5 MiLB CF
Dan Szymborskiによると、ZiPSのマイナーリーグ全体のセンター守備トップ5は以下の面々。
Rico Noel (Padres: AA)、Gregory Polanco (Pirates: AA)Kevin Mattison (Marlins: AAA)、Albert Almora (Cubs: A)、Tyrone Taylor (Brewers: A)

2013/11/21

Pirates Add Polanco, Hanson+2 to 40-man Roster

12月12日に控えたルール5ドラフト対策として4人を40-man rosterに追加。
トッププロスペクトのGregory PolancoAlen Hansonだけでなく、Casey SadlerJoely Rodriguezも入った。


Baseball Americaから傘下ナンバーワンの評価を受けたPolancoはウインターリーグで.326/.439/.528、4HR(11月21日現在)と活躍中。パフォーマンスでAndrew McCutchenを凌ぐポテンシャルを秘めている。メジャーデビューは早くて2014年7月後半か。

Arizona Fall Leagueでは.253/.294/.329と数字を残せなかったHanson。
優れたバットスピードとスピードを兼ね揃え、リードオフとしての評価は高い。特に肩の弱さが指摘されるがショート守るには充分。難しいプレーをこなす一方、イージーミスの多さが課題。

Sadlerはマイナー4年目でTriple-Aまで到達した。フルタイムの先発として迎えた2013年はDouble-A23先発、Triple-A1先発合わせて3.37ERA。シンカーと安定感を武器にBrandon Cumptonような存在になることが期待される。

J-Rodがプロテクトされたのは少々サプライズ。
今年Single-AとAdvanced-Aで140イニングを投げ2.70ERAと好投。”sleeper”として注目されている。
Piratesは彼のアップサイドを気に入っているらしい。91-94MPHのよく沈みツーシームを武器にGB%は50を越え、不安定ながらスライダーとチェンジアップもまずまず。

Buccos Sign 5 RHPs

5人の右投手とのマイナー契約が発表。
Colin Balester、Jake Brigham、Jay Jackson、Josh Kinny、Seth McClungのうち、Brigham、JacksonそしてKinneyは招待選手としてメジャーのスプリングトレーニングに参加する。


Jake Brigham, RHP non-roster invitee (AA-AAA: 4.51ERA 113.2IP 65R 57ER 46BB 78SO)
マイナーで7年過ごした25歳。
過去に93-95MPHを投げていたファストボールは90-92MPH程。ブルペンに専念すれば球速が戻るかもしれない。low-80MPHのスライダーは不安定だが、調子の良い時には二度曲がる。


Jay Jackson, RHP non-roster invitee (AA-AAA: 3.53ERA 104.2IP 48R 41ER 33BB 93SO)
Cubs傘下にいた2011年にはBaseball AmericaのTOP100に入った(98位)ことがある。
93MPHのファストボールを武器にするが、パワーカーブは平均的。



Josh Kinney, RHP non-roster invitee (AAA: 4.36ERA 33.0IP 16R 16ER 10BB 32SO)
5シーズンメジャーで投げた34歳のベテラン。シンカーとスライダーで打者を攻める。
2013年はキャンプ中に肋骨を痛め、本格的に戦列に復帰したのは6月。結局メジャーでの登板は無かった。
GB%は年々下がってきているが、メカニクスの修正でコマンドが安定すれば掘り出し物になるかもしれない。



Collin Balester, RHP (AAA: 7.33ERA 27.0IP 23R 22ER 9BB 22SO)
5シーズンメジャー経験があるが、2013年はマイナーで6試合のみ。6月にはTommy Josh手術を受けた。

Seth McClung, RHP (MEX: 2.35ERA 23.0IP 7R 6ER 6BB 24SO)
Devil Raysを象徴する速球派。Brewersに所属した2009年以来メジャーのマウンドには立っていない。
2013年は台湾の統一セブンイレブン・ライオンズを4試合で解雇された後、メキシカンリーグで活躍。
まだ96MPHまで出すことができるらしい。

2013/11/20

Josh Johnson Is a Padre

Piratesを含め、少なくとも6チームが関心を示していたというJosh JohnsonがPadresと合意
契約は1year/$8M、26先発達成で$1.25Mのボーナス付き。

チーム名は明記されていないが、より金額の高い条件を断り、Johnsonの希望通り自宅があるベガスに”近い”サンディエゴに落ち着いた。ペトコパークやNL Westという点もPadres有利に働いたのだろう。


ESPNのJerry Crasnickによると、最終候補にまで絞られていたPiratesは次点。
「A.J. Burnettの引退に備えて」と見ることができるが、「Burnettとの再契約が無くなったから」かはまだ分からない。むしろ、Burnettを計算に入れての動きの可能性もある。
少なくとも先発はあと1枚必要。FAだとBartolo Colonあたりの名前も挙げられるが、やはりBurnett引きとめが最優先だろう。

一週間前の時点では「現時点で進展は無い」とGMのNeal Huntingtonは述べている。

Pirates Swap Welker for Johnson

なんとDuke WelkerがトレードでPiratesに戻ってきた。

Justin Morneauの交換要員の一人で後日指名選手としてシーズン終了後にTwinsへ正式にトレード。
フィジカルに問題があったというわけでなく、スターターが欲しいTwinsとブルペンのオプションが欲しいPiratesの思惑が一致した結果今回の再トレードに至ったようだ。

TwinsにトレードされたのはKris Johnson
アップサイドや打者を圧倒するボールは無いが、短いイニングなら93MPH前後を投げることができ、先発がダメならブルペンでも使える。

Welkerは平均97MPHのファストボールにスライダーを投げる近い将来のセットアップ候補。
幸いにもオプションが一つ残っており、2014年のロースターマネジメントの観点から見ても嬉しい存在だ。

29歳の技巧派左腕と7-8回を任せられる可能性を秘める27歳の速球派のトレード。
地味ながらPiratesにとっては先を見据えたとても良い動きだ。

 

2013/11/19

BA Top 10 Prospects (2014)

Baseball AmericaのTop10プロスペクツスカウティングレポートが発表。
Jim Callisによるドラフト直後の順位はこちら

過去5年のランキングのリンクと1位。
Year       No.1
2009      Pedro Alvarez
2010      Pedro Alvarez
2011      Jameson Taillon
2012      Gerrit Cole
2013      Gerrit Cole


2014 TOP 10
 1. Gregory Polanco, OF -- Best Hitter for Avg, Fastest Baserunner, Best Athlete, Best Defensive Outfielder
 2. Jameson Taillon, RHP -- Best Curveball
 3. Tyler Glasnow, RHP -- Best Fastball
 4. Austin Meadows, OF -- Best Strike-Zone Discipline
 5. Nick Kingham, RHP -- Best Changeup, Best Control
 6. Alen Hanson, SS
 7. Josh Bell, OF
 8. Reese McGuire, C -- Best Defensive Catcher
 9. Harold Ramirez, OF
10. Luis Heredia, RHP


PolancoがTaillonを抑えトップ。これに関してはTaillonが落ちたと言うよりはPolancoがその上を行ったというところ。Polancoは25歳以下のランキングでもGerrit Coleに次ぐ2位に入った。
メンツを選ぶのは容易だが、特に4-10位までを順位づけるのは意見が分かれるだろう。
ケガに苦しんでいるBarrett Barnesが外れ、Harold Ramirezが9位にランクイン。Baseball Americaは彼をNY-Penn Leagueのトッププロスペクトにも挙げている。


そのRamirezをはじめ、TOP10には4人の南米出身選手が名を連ねた。
PolancoやStarling Marteらをスカウトしてきたラテンアメリカ部門のスカウト部長、Rene Gayoに関する記事は必読


”The Pirates have a stacked farm system. ” - Ben Badler

Bucs Promote Branson to Hitting Coach

Jay Bellの後任としてJeff Bransonがヒッティングコーチに就任
2013年はヒッティングコーチ補佐だったBrandon。来シーズンはPiratesの組織で13年目のシーズンを迎える。

また、Jeff Liveseyもコーチングスタッフに加わることも発表された。役職は決まっていないが、Bransonのアシスタントが濃厚。
Marty Brownの右腕として広島東洋カープと東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍していたのを覚えている人も多いだろう。
Pirates傘下では11シーズン過ごし、過去3年はマイナーのヒッティングコーディネーターを務めた。

2013/11/17

2013 AFL Bucco Prospects Recap

2013年のArizona Fall LeagueはSaguarosの優勝で幕を閉じた。
シーズンMVPはKris Bryant。Stenson AwardにはGarin Cecchiniが選出。


Piratesのマイナー選手たちが所属するScorpionsは10勝21敗で残念ながらリーグ全体の最下位に終わった。

11月6、7日のビデオハイライトはこちら

Pitchers
Matt Benedict, RHP
(11G, 16.0IP, 14H, 7R, 5ER, 1HR, 5BB, 11SO, 2.81ERA, 3.38GO/AO)
得意のシンカーでゴロを打たせ、GO/AOはなんと3.38。平均90MPHほどの速球は速い時で92-93MPHまで達した
また、最初の登板以外10試合全てで三振を記録。ディフェンスに左右されるタイプでもあるが、来シーズンもAFLでのようなピッチングを見せることができるだろうか。

Phillip Irwin, RHP
(5G, 5GS, 15.2IP, 21H, 15R, 15ER, 3HR, 6BB, 14SO, 8.62ERA, 0.82GO/AO)
AFL参加予定も開幕前に教育リーグでの調整に変更。しかし、Taillonの故障のため代替メンバーとして選出された。
ヒジの手術からの実戦復帰ということもあり、60球の制限付き。「スプリングトレーニングのようなもの」と本人が語っているように、あくまで調整なのでスタッツはさほど気にしなくてもいいだろう。

Jameson Taillon, RHP
(1G, 1GS, 2.0IP, 1H, 1R, 0ER, 1BB, 3SO, 0.00ERA)
試合中に鼠蹊(そけい)部を痛めて僅か1試合でAFLから去ることになった。
その試合では初回に94-96MPHを計測し、最速は97MPH。35球中23球がストライクだった。

インタビューとブルペンセッションの様子がMLB.comにアップされている。




Zack Thornton, RHP
(11G, 14.2IP, 8H, 5R, 5ER, 3BB, 0HR, 14SO, 3.07ERA, 2.75GO/AO)
0.75WHIPはAFL全体で2番目。ストライク率は65%。持ち前の安定感でAFLでも好投した。
登板間に自分の投げたボールを分析する習慣を初めて経験し、打者に対するアプローチも向上。
AltoonaのピッチングコーチであるStan Kylesが帯同していたことも大きかったらしい。


Tyler Waldron, RHP
(9G, 14.0IP, 17H, 12R, 10ER, 0HR, 6BB, 10SO, 6.43ERA, 1.58GO/AO)
イニングを稼ぐ目的もあってのAFL。結局シーズンと合わせて46.1IPとなった。
投球内容はマイナーでのキャリア通り。ゾーンに集めることはできるが、球威と安定感に欠けるため打たれやすい。


Position Players
Alen Hanson, SS
(79AB, .253/.294/.329, 1HR, 1RBI, 6SB)
注目のプロスペクトはFall Stars Gameにも選出。
1992年生まれのHansonはKyle Crickと並びScorpionsでは最も若いプレイヤー。
AFLでは積極的に全球種を織り交ぜてられることもあってか、成績はついてこなかった。

課題の守備では2試合連続2エラーを記録したが、トータルでは6エラーに落ち着いた。
「セカンドのような動き」をするとも評されたが、ショートに必要な運動能力は備えている。悪い癖である絵に描いたようなルーティンプレイでの悪送球は要改善。
今後はドミニカウインターリーグに参加か。


Gift Ngoepe, SS/2B
(51AB, .078/.172/.098, 0HR, 3RBI, 2SB)
安定した守備の評価は相変わらず。セカンドを中心に守り、17試合でエラーはゼロ。
BPでは良いところを見せていたらしいが、4-for-51とバッターズボックスでは散々だった。
OPS(.270)は1安打以上の選手では最低。2試合中継を見る機会があったが、パワー不足なのは明らか。

今オフはいよいよルール5ドラフト対象。2014年は結果が求められる。


Alex Dickerson, RF/LF
(69AB, .290/.347/.348, 0HR, 3RBI, 1SB)
背中のコリで一週間欠場したこともあったが、それでも20安打を放ちAVGは.290。
長打はダブル4本。フォアボールを選んだのは5打席しかなかった。
シーズン中の活躍まではいかなくとも、まずまずのAVGを残せたことは収穫。

守備では今年は外野両コーナーに専念。これはAFLでも変わっていない。高校時代からのポジションということで守りやすいらしい。ただ、昇格する頃には外野が空いておらず、来シーズンファーストに戻るかは注目。

2013/11/15

CUTCH WINS NL MVP

”M-V-P! M-V-P!”

夏から10月上旬まで続いたPNCパークでの歓声が現実となった。

BBWAAがAndrew McCutchenをナショナルリーグのMVPに選出。
1位票を30票中28票集め、PiratesのプレイヤーがMVPを受賞するのは1992年のBarry Bonds以来。
センターが選出されたのはメジャーリーグ史上で15回目のことらしい。
メジャー2位の8.2WARをマークしたMcCutchen。
オフェンスナンバーのインパクトではPaul Goldschmidtに劣るものの、wRC+の差は僅か1。.317AVG(7th in NL)、.404OBP(3rd)、.508SLG(6th)、はリーグTOP10内。
ベース上での積極性を取り戻し、スタートが向上。リーグ5位の27SBを記録し、2年連続の20-20を達成した。
更にディフェンス面ではキャリアハイの6.9UZRや11アシストをマーク。
攻走守全てでハイレベルのパフォーマンスを発揮したことが、GoldschmitとYadier Molinaとの違いだ。

McCutchenひとりの力で2013年のPiratesはポストシーズンに進出したわけではないが、彼無しでこの成功を成し遂げることは不可能だったのは間違いない。

幸運なことに、Piratesはoptionを含めると2018年($59.6M)までMcCutchenの保有権がある。
近い将来プロスペクトも台頭してくるだろうが、McCutchenはこれから先もPiratesの象徴として活躍することに変わりはないだろう。


Mark the Shark to Visit South Africa as MLB Ambassador

メジャーリーグの国際親善大使のひとりにMark Melanconが任命された。
2011年オフにはMLBオールスターの一員として台湾遠征に参加した実績がある。(video

Melanconの訪問先は南アフリカ。
ダーバンとケープタウンで行われるMLB主催のキャンプに特別インストラクターとして参加することになる。
3年連続で行われるこのキャンプは若手選手だけでなくガーナ、ナイジェリア、南アフリカ、ウガンダから指導者も集うイベントだ。
A's傘下のA-、そして南アフリカ代表監督のRick Magnanteと同代表のピッチングコーチを務めるCraig Leffertsの主導のもと行われる。

2013/11/13

Phillies to Sign Byrd

Marlon ByrdがPhilliesと2年/$16M+3年目のoptionでサイン。
Philsから始まり、Philsでキャリアを終える形となるだろう。

Byrd自身はプレー環境やファンベースを気に入っており、もちろんPiratesも資金面を考慮しつつ、再契約に向けて動いていた。

金額は予想された範囲。36歳という年齢というのもあってリスクはあるだろうが、今シーズンの活躍からして複数年は当然。
しっかりとした打撃成績は期待できるだろうが、さすがに16.4%ものHR/FBを記録した今年のようにはいかない可能性もある。


ライトを補強しないなら、8-9月に.312/.357/.490と結果を残したJose TabataとAA-AAA合わせ32HRのAndrew Lamboの二人(non-tenderされなければTravis Snider)がオプション。
そして後半戦にはGregory "El Coffee" Polancoが上がってくるはず。
ただ、来シーズンだけのことを考えればバックアップが欲しいところ。

Bye Bye Byrd!

Pirates在籍期間はポストシーズン合わせ36試合と少ないが、大きなインパクトを残した。
移籍後のスラッシュラインは.318/.357/.486。ポストシーズンでもOPS.982の活躍。
最初の試合でのカーテンコールや.ワイルドカードゲームでJohnny Cuetoから打ったHRはいつ見ても最高だ。

Hurdle Wins Manager of the Year

Clint HurdleがBBWAAが選ぶナショナルリーグの最優秀監督に選出
1位票を30票中25票とダントツ。Piratesの監督が同賞の選ばれたのは1992年のJim Leyland以来のこと。

2011年の監督就任以来、72勝、79勝、94勝と勝ち星を重ねてきたHurdle。

必要以上のバントやダブルスウィッチ、クローザーの出し渋り....など、ファンから采配を疑問視されることが多い(不可解な采配があるとtwitter上では#Hurdledというハッシュタグが流れる)が、ポジティブな姿勢やリーダーシップへの評価は非常に高い。

今シーズンも少なからず#Hurdledはあったが、ピッチングマネジメントは素晴らしかった。ブルペン陣にはイニングは跨がせど連投はさせず、最終的に連投76回はメジャー3番目の少なさ。スターターに関しては100球以上119球以下は45試合とメジャー2番目に少ない数字だ。Baseball ProspectusのBen Lindbergによると、Piratesの先発は1試合あたり最も少ない球数を投げていたとのこと。

また、オールドスクールでありながらFangraphsなどのデータサイトにも目を通し、(直接係わっていないが)守備シフトなどの”新しいもの”を積極的に学ぶ姿勢は特筆すべきだろう。

2013/11/12

11/12 News and Notes

この時期はどんな噂でも半信半疑で静観するのだが、さすがに同地区絡みでこんな話が出ると少しヒヤヒヤさせられる。



NH 2nd in Executive Vote
今日から現地13日までオーランドでGMミーティングが開催、というタイミングでスポーティングニュースのExecutive of Yearが発表。
さすがにNeal Huntingtonで固いと思っていたのだが、BostonのBen Cheringtonが6票差で選出された。

ファンとしてはBostonのおよそ半分のペイロールで94勝のチームを作り上げたHuntingtonが受賞できなかったのは残念。
どちらを選ぶかは難しいところとは思うが、Cheringtonの手腕も素晴らしかった。

前年地区最下位からMLBトップの97勝で地区優勝まで立て直したことは評価されて当然だろう。
Joel Hanrahan絡みのトレードに関してはPiratesに軍配が上がったが、監督人事をはじめ、オフの補強も見事。

1. Ben Cherington (Red Sox) - 15 points
2. Neal Huntington (Pirates) - 9 points
3. Dayton Moore (Royals) - 4 points
4. Frank Wren (Braves) - 3 points

Hunt for the New Hitting Coach
Ken Rosenthalによると、ヒッティングコーチを務めたJay BellがRedsのベンチコーチに就任するらしい。
なんの前触れもなくサプライズな人事となった。Bell側からすれば、先のキャリアを考えてると当然の判断だろう。

Still No Word on A.J.
A.J. Burnettはまだ現役続行か引退かを決めていないようだ。

結局Burnettに$14.1Mのクオリファイングオファーは無し。
テレビ放映権による収入だけでなく、プレーオフでのチケット収入、更には来シーズンのチケット値上げなどによるペイロール増額の話も出ていたが、Huntingtonは先日ラジオに出演した際に改めて「一人に$14.1Mは高すぎる」と話している。

Hunt for Liriano 2.0
今のところFA市場では「アップサイドが高い」ピッチャーを狙っているらしい。
具体的な名前が全く出てきていないが、マーケットの中だとJosh Johnson、Dan Haren、Tim Hudson、Bartolo Colon、Scott Kazmir、Roy Halladay、Phil Hughesなどが考えられる。

Neal on Neil
Jon Morosiによると、HuntingtonがNeil Walkerとの契約延長についてオープンな姿勢を示したらしい。
安価で合意できるならともかく、さすがにこの件は優先事項ではないので、急ぐ必要はないだろう。

Michael Crotta to Play in Japan

北海道日本ハムファイターズが元PiratesのMichael Crottaと契約合意したらしい。(link

CrottaがPiratesに貢献したことはシンカーのグリップをCharlie Mortonに教えたことくらい。


2011年にPiratesで15試合投げ、現読売ジャイアンツのJohn Bowkerや元阪神のChris Resopとはチームメイト。
91-94MPHのシンカーを武器にブルペンに転向。スプリングトレーニングで1.35ERA、13.1IP、7H、3R、2ER、2BB、5SOと結果を残し、開幕rosterに抜擢されたことは記憶に新しい。今年、東京ヤクルトスワローズで投げたChris Lerouxとは開幕ブルペンの座を争った

メジャーでも持ち味の高いGB%(59.1%)を記録。しかし、当時のPiratesの内野守備やストライク/ボール判定、肘の炎症などが重なり、9.28ERAと結果を残すことができないままDL入り。夏にはRyan Ludwick獲得によりDFA、その後マイナー契約で残留をすることを選んだ。
2012年の春には骨棘(こつきょく)を取り除き、ボルトを埋め込む手術を受けシーズンアウト。


翌2013年はNationalsとマイナー契約。Triple-Aではキャリアハイの52試合に登板。投げているところを見た限りでは95MPHのシンカーを安定して投げており、しっかりと回復したようだ。


スライダーも投げるが、左打者に有効なボールは足りない。
NPBであの高速シンカーがどこまでハマるか、というところだろう。

2013/11/11

Jin-De Jhang vs. Japan

Last weekend, a catching prospect Jin-De Jhang played for Taiwan in the 3-game series against Japan.


Jhang has shown good hitting skills in minors. He is only 20 but did have a solid slash line this season at Short-season A (.277/.338/.413) with 5 home runs.

In this series, Jhang went 1-for-9 with a walk, a hit-by pitch, a sac bunt, and 5 strikeouts. You can watch how Jhang struggled against breaking balls from this video I posted on YouTube.

"In the U.S., pitchers throw many fastballs, so 
the hitters are going to be aggressive. 
Japanese pitchers throw breaking ball more, 
and the hitters need to be patient at the plate." - Jhang

 

However, Jhang made a good impression. He obviously took strong swing. In game 2 (1:03~), he hit two fly balls to the warning track in left field (325 feet from home to left: same as PNC park). He made strong contact though, so I wouldn't say the results came from "lack of power". Jhang just doesn't have enough game power at this point.


Okay, opposite-field fly balls. But can he pull the ball?

Actually he did. In 2013 season, he didn't hit a lot in the left-center gap (courtesy of mlbfarm.com). 


Last August, Jammers hitting coach, Kory DeHaan talked about Jhang's mental mind-set.

"His main focus is not to be a home run hitter. 
It's to stay in the opposite-field gap and 
that has been where his successes have been, 
when he's hitting the ball in that direction."

I guess the mind-set helped him. Especially when he hit the ball to right. When you are going to pull every single pitch you will be in trouble.



Behind the plate, the Taiwanese Molina showed solid pitch framing skills (3:23~) and strong arm.
He nab two base stealers (one allowed).
Especially, this one was a helluva throw. The pop time was 1.90. Yep, he can throw 1.88-1.90 range.
This is why Jhang threw out 47% of runners this year


International competitions were a good experience for him.

Jhang also played for his country in The 6th East Asian Games back in October.
"The tournament (East Asia Series) increased my self-confidence. I learned how to observe hitters' swing and approach." Jhang told the Taiwanese media after the exhibition series against Japan.

Then, he mentioned Japanese hitters. "They are really tough. They're always trying to destroy the balls on the outside corner. Unlike in the minors, it was difficult to use the ball out of the strike zone (against them)."


Of course, we shouldn't judge him by this 3-game series.
The stocky kid is only 20. Talent is clearly there.