2013/12/13

2013 Rule 5 Draft Review

Rule 5ドラフトでは40-man rosterが埋まっているPiratesからの指名は無し。
各所で指名が予想されていたZack Throntonはドラフトされなかった。

Pirates傘下から失ったのは3人。

MLB Phase
Wei-Chung Wang (王維中), LHP, (Rk: 12G、47.1IP、37H、18R、17ER、4BB、42SO、3.23ERA、0.87WHIP)

サプライズ。
今年アメリカデビューした台湾人左腕。2011年に$350Kで契約合意するもメディカルチェックに引っ掛かり、Tommy John手術を経験。結局$250Kでサインした。
一度契約無効になり、再び同じチームと契約した場合にRule 5資格が発生する。マイナー1年目を終えたばかりのWangが今回指名されたのはこのため。

Tommy John手術からは順調に回復しており、2013年は自己最速の95MPHを叩き出した。
最大の武器であるファストボールは平均92MPHでシーズン終盤には93-94MPHを安定して計測。曲がりの大きいカーブとチェンジアップは既にメジャーリーグピッチになりうるとの評価を受けている。アジア人特有のワインドアップで静止するフォームが特徴的で投球動作もクリーン。

ポテンシャルは先発3-4番手。BrewersはWangのアップサイドを好んでいるとのこと。Johan SantanaがSingle-Aから引き抜かれた例があるが、Santanaは3年間で294.0IP、Wangは47.1IPしかプロで投げていない。
モップアップやLOOGYで使われる可能性が高いとはいえ経験不足は明らか。シーズン通してMilwaukeeに残れるかは疑問だが、94MPHの速球、プラスのカーブ、制球力を備える左腕なので戦力になってもおかしくない。

Triple-A Phase
Charles Cutler, C, (AA: 301PA、.298/.397/.420、3HR、26RBI、20CS%)
WBCイスラエル代表。2011年オフにマイナーフェーズRule 5でCardinalsから獲得した。
マイナーの控え捕手という立ち位置で、守備力は高くないが良いコンタクト能力と選球眼を持つ。

Roberto Espinosa, RHP, (A-, A+, Rk: 24.2IP、15G、9R、7R、15BB、26SO、2.55ERA、1.22WHIP)
2008年のInt' FA組。2013年はA-でBrett McKinneyとクローザー2枚体制をとった。A-では被AVG.171、K%は24.3%。一方で14.0BB%、5.47BB/9と、コントロールの悪さも披露。
契約当初は93MPHまで出るとの評判だったが、昨年のキャンプでは90MPHに届かなかった。サイドスローから投げ込まれるスライダーはVSL時代にリーグでベストとの声も。



Triple-Aラウンドで獲得したのは3人の右投手。
Triple-A Phase
Tyler Sample, RHP, Royals, (A+: 48.0IP、43H、33R、27ER、49BB、47SO、5.06ERA、1.92WHIP)
6'7"の長身。2008年と2009年にはBaseball AmericaからRoyals傘下14位という評価を受けていた。
91-94MPHのファストボールと77-81MPHのナックルカーブのコンビネーション。
球速はリリーフで96MPHまで出たこともある。フォームが安定せず、2013年のBB/9は9.2かなりの制球難。

A.J. Morris, RHP, Cubs, (AA: 72.0IP、74H、50R、38ER、35BB、53SO、4.75ERA、1.51WHIP)
2009年にドラフト4巡目にNationalsから指名。肩の手術を受けた2011年オフにTom Gorzelanny絡みのトレードでCubsに移籍した。
90MPH前後のシンカーとスライダーを投げる。グラウンドボールピッチャーでGB%は56.7、2010年には60.8GB%を記録した。

Felipe Gonzalez, RHP, (Rk: 48.1IP、40H、17R、12ER、17BB、45SO、2.23ERA、1.18WHIP)
2008年からDSLで4シーズン過ごしたが、2012年はケガのため全休。2013年にようやくGCLでアメリカデビューを果たした。

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