Marlon ByrdとJohn Buck+金銭をMetsから獲得。トレード要員はDilson Herreraと後日指名選手。
GMのNeal Huntingtonは後日交換選手について、ファンが”who?”ではなく”ouch”と言う選手だとラジオで語っていた。Herrera（Pirates傘下10位前後に相当）より評価が高いプロスペクトではないという話もある。
遅かれ早かれ、打線のアップグレードは必要だった。
リーグ最下位の89wRC+を記録しているライトの穴埋めはずっと問題になっていたし、ここにきてStarling Marteが右手のケガで戦列を離れてしまった。
Marteは再びスウィングを開始するまで2週間はかかると見られている。
トレードの中心はMarlon Byrd。
禁止薬物の使用で50試合の出場停止を受けた昨シーズンと打って変わってとても良いシーズンを過ごしている。
Marlon Byrd: .285/.330/.518、.838 OPS, 21HR, 135wRC+, 3.5WAR
Pirates RFs: .245/.307/.368、.675 OPS, 11HR, 89wRC+, -0.1WAR
調子を落としていた今月初めにMetsのTerry Collinsが、“cooled off a little bit and may be completely out of gas.”と表現していたが、後半戦.311/.358/.547と打ち続けている。
人材的には間違いなくアップグレード。あとはPiratesで実力を発揮できるかだけ。
Marte不在の現状、Jose Tabataが結果を出しているのは救いだが、あと1ヵ月Andew Lambo、Travis Snider、Felix Pie、Alex Presleyの誰かに両翼を任せるのはやはり厳しい。
9月の第3捕手はKelly Shoppachで行くものだと思っていたのでJohn Buckの獲得は意外だった。
二人合わせて約$1.25Mの契約をカバーするために$250Kも同時に受け取ることになる。
前半戦だけで14本もHRを打ったBuckだが、後半戦は僅か1HR。
今シーズン、.215/.285/.367、82wRC+と打撃に多くを期待できない。捕手としての評価も高くないが、経験を取った形か。
AAAでのShoppachのパフォーマンスを考えるとデプスとしてのこの動きは理解できるものではある。
明日にもチームに合流するのでこれでTony Sanchezがプレーオフの控え捕手になる可能性は低くなっただろう。いずれにせよ9月にどういう形で控え捕手を起用していくのかは注目だ。
Piratesが放出したのは2010年に$220Kでサインしたコロンビア出身のHerrera。
小柄ながらエリートレベルのバットスピードは本物で、19歳にしてフィールド全体を使うバッティングで評価を上げてきた。
優れたインスティンクトを持ち、平均以上のスピードとセカンドでの良いレンジも備えている。
アメリカでのフルシーズン2年目の今年はSingle-Aで.264/.330/.421、11HRとしっかりとした成績を残しており、All-Star Futures gameにも選出されていた。
長期的にはAlen HansonやJordy MercerがPiratesのミドルインフィールドを守ることになるだろう。
Herreraほどの素材はいないが、パナマ出身のUlises Montilla、2013ドラフト組のJaCoby Jonesの成長にも期待したい。
- [追記] 後日指名選手は既にメジャーで3試合投げているVictor Black。
96-99MPHのファストボールと80MPH後半のスライダーで打者をねじ伏せるクローザー候補。
マイナー通算4.5BB/9の制球力はこれでも改善されたほうだし、不利なカウントでツーシームを使えるようになった。
リリーバーはどうにかなるだろうし、デプスもあるので大きな痛手にはならないが、やはりBlack放出は驚き。
パッケージの側面で言えば間違いなくMetsに分があるが、プレーオフを狙うPiratesにとって必要な動きだったことも事実。
Piratesが10月にプレーをすることが決まった時点でこのトレードはwin-winだろう。
とにかく、後はHuntingtonの判断とByrd/Buckを信じるしかない。
40-manの枠を空けるために肘の手術をしたKye McPhersonを60-day DLに置き、先月獲得したRuss CanzlerをDFAにした。
Justin Morneauを狙っているという話もまだ残っているようだが、さすがにTwins側の要求が高くつきそうか。
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